旅と暮らし

メルセデスのAクラスは、
都市の暮らしにシンクロするか?

2019.05.09

メルセデスのAクラスは、<br>都市の暮らしにシンクロするか?

ライフスタイルは十人十色である。都会での生活なら、クルマの使用は休日が中心で、平日はマダムがステアリングを握る、そんなケースは少なくない。

週末、新宿の百貨店、伊勢丹の駐車場といえば、高級インポートカーがずらっと並ぶ。大げさな表現は避けたいものだが、決して誇張ではなく、メルセデスやBMW、アウディは当たり前だ。やはり東京にはインポートカーが多くあふれている。

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ならば、選ぶはインポートカーとなり、筆者の気になるクルマのひとつが、このAクラスだ。

初代Aクラスの誕生はもうかれこれ20年も前に遡る。現行のモデルは4世代目で、昨年2018年にデビューを果たした。代を重ねるごとに進化するのはもちろんのことだが、先代の3代目ではメルセデスのコンパクトなFFモデルという枠を破り、スポーティーな装いを身に付けた。

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さらに、先代Aクラスは4ドア(CLA)、ワゴン(CLAシューティングブレーク)、SUV(GLA)などといった派生モデルを誕生させ、メルセデスのラインナップなか、人気モデルの地位を確立した。

今回のAクラスは、どれほどの進化か。スポーティーなルックスは従来と共通するキャラだが、新世代メルセデスのデザイン思想「Sensual Purity(官能的純粋性)」が貫かれたルックスが斬新だ。インテリアはというと先代よりジェントルな装いも加わった分、大人が楽しめるコンパクトメルセデスに成長した、という印象を抱いた。

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会話ができるクルマ。CMでさんざんアピールされたとおり、ボイスコントロールは「Hi, Mercedes」(ハイ!メルセデス)をキーワードとして起動する。キャビンの空間は、先代より120mm全長が伸び、ホイールベースも30mm伸長した恩恵で十分なスペース。ラゲッジスペースも拡大し、実用性はさらに高まった。

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A180に搭載のガソリンエンジンは1.3リッターの直列4気筒DOHC16Vターボで、136psの最高出力と20.4kg-mの最大トルクを発揮。トランスミッションは7段のデュアルクラッチ式AT(DCT)である。

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これだけの存在感のあるエクステリアであれば高級ホテルに乗り付けても違和感はない。とくにAMGラインをオプションで選択すれば立派なルックスを纏う。インテリアで用いられる素材も上質なムードを放ち、空調ルーバーは上級モデルと共通デザインで、ステアリングもトップモデルのSクラスと同じ仕様だ。

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これなら、愛妻が友人を伴ってのショッピングにも不満は出ないだろう。ボディーがひと回り大型化したとは言え、4420mmの全長に伴う、取り回しの良さは健在だ。

さらなるニュースは、先日、ディーゼルモデルのA200dがラインナップに加わったこと。こちらの搭載エンジンは2リッターの直列4気筒DOHC16Vディーゼルターボで、150ps/32.6kg-mのパワーを発揮し、ガソリンモデルより1段多い8速の(DCT)を組み合わせる。

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休日のショッピングやランチ、妻が友人との交遊、子供の送り迎えなど日常での使用には十分に適う資質を持つAクラス。拡大したラゲッジスペースを考えれば、家族での小旅行も無難にこなすことは容易に想像できる。

ライフスタイルにシンクロするか?

その問いに関するアンサーは、筆者の場合は「はい」である。

※実際の日本導入モデルと一部の仕様が異なります。
※日本仕様は、右ハンドル。
※価格はすべて消費税込みのものです。

<データ>
車名:A180 スタイル
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4420×1800×1420mm
ホイールベース:2730mm
駆動方式:FF
エンジン:1.3リッター直列4気筒DOHC16Vターボ
トランスミッション:7速AT
エンジン最高出力:136ps(100kW)/5500rpm
エンジン最大トルク:20.4kg-m(200N-m)/1460〜4000rpm
タイヤ:前205/60R16、後205/60R16
車両本体価格(税込):¥3,690,000

メルセデスコール 0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp

Photograph:Daimler AG
Text:Haruhiko Ito (office cars)

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