紳士の雑学

スーツにリュックを合わせる最新テクニック

2019.06.13

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ビジネスでのバッグはブリーフケースが定番。でもより機能的なリュックも決してNGではありません。どんなモデルがOKか、また合わせるスーツで気を付けるべきことを解説します。

ビジネスシーンでリュックはNG?

仕事でリュックを使うことをNGと思う人は少なくありません。まずはその理由を考えてみました。

ビジネスでリュックがNGと思われる理由①

<スーツのドレス感を損ねてしまう>

リュックのルーツはアウトドアにあります。フォーマルから派生したスーツとは正反対のもの。従来のオーセンティックなスーツとの相性は決してよくなく、ラフで子どもっぽい印象を与えがちです。

ビジネスでリュックがNGと思われる理由②

<生地にダメージを与える>

また外出中ずっと背負いつづけることで、テンションのかかるストラップが生地を傷めたり、型崩れの原因になったりします。こうしたデメリットから、敬遠する声は絶えません。

ビジネスでリュックが使えるようになってきた

上記のようにビジネスではNGと思われがちだったリュックですが、最近はその機能性があらためて評価され、ビジネスの現場でも認知されるようになっています。その見逃せないメリットを挙げてみました。

仕事でリュックを使うメリット①

<ハンズフリーになる便利さ>

リュックのメリットはやはり両手が自由になること。出張などで荷物が多いときは特に重宝するはず。ビジネスにはなくてはならない存在となったスマートフォンの操作も楽です。

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仕事でリュックを使うメリット②

<ノートPCからペットボトルまで収納>

ブリーフケースに比べると厚みがあるので、より多く、また大きな荷物が収納できるのもメリット。
ペットボトルや不意の雨に備える折り畳み傘も、リュックなら入れやすいはず。それでいて手に持つバッグに比べると“かさばり感”の印象は軽減。また健康面でも、片方に重みが片寄らないことで体への負担が軽減されます。

仕事でリュックを使うメリット③

<自転車通勤には最適>

さらに活躍するのは自転車通勤。最近増えてきた自転車通勤。愛用されるのはスピードを重視したスポーツタイプの自転車が多く、カゴがないタイプも少なくありません。荷物を背負えるリュックは重宝するはず。

仕事でリュックを使うメリット④

<クールビズとも好相性>

官民合わせての推進により、年間6カ月以上ノータイを推奨している企業が少なくありません。ある程度のカジュアルダウンは許容されつつありますから、リュックの活用にも追い風といえそうです。

スーツに合わせるビジネス向けリュックの選び方

それではスーツに合わせたいビジネス向けリュックはどのようなタイプでしょうか。購入にあたってチェックしておきたいポイントを紹介します。

ビジネスで使えるリュックの選び方①

<カジュアルになりすぎない見た目が大切>

丸いフォルムはよりカジュアルな雰囲気となるので、芯地やフレームが入った四角いものを選びましょう。最小でもA4の書類が折らずに入れられる大きさがおすすめ。手持ちのノートパソコンのサイズも必ず確認しましょう。

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ビジネスで使えるリュックの選び方②

<素材感、色にも気を配りたい>

ビジネススタイルに合わせる際に気をつけたいのは、いかにもアウトドア、スポーティーな見た目のものは避けること。派手な色やブランドロゴもNGです。
中に入れたものの形状が透けてわかる薄手の素材も不適ですから、レザーや厚地のナイロン、またはそのふたつのコンビがベター。色もスーツと同様、黒やネイビー、グレー、濃いめの茶を選ぶようにすると合わせやすいです。

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ビジネスで使えるリュックの選び方③

<ディテールもデザインの一種、意外に目立つ>

機能性の高さはメリットですが、機能に関わる部分が目立つとカジュアルなニュアンスが強くなります。たとえば外付けのポケットや大きめの引き手がついたファスナーなどはビジネススタイルには不釣り合い。本体に収納され、目立たぬような仕様のものが適しています。

ビジネスで使えるリュックの選び方④

<3WAYリュックまたはハンドルがあるタイプが便利>

手提げとショルダーストラップで手持ちと肩掛けができるものを2WAYと呼びます。 ここに手提げ用ハンドルが付いたものが3WAYです。3WAYのものは、シチュエーションや荷物の量に合わせて持ち方が選べます。
ただし、手提げ用といっても正式なブリーフケースとは異なりますから、フォーマルシーンでの使用は慎みましょう。

どんなスーツならリュックはマッチする?

アウトドア風やスポーティーさはなく、シックなタイプを選んだとしても、どんなスーツでも合うわけではありません。以下に気を付ける箇所を挙げてみます。

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マッチするスーツ選び①

<フォーマル感の高いスーツとは基本的にミスマッチ>

肩パッドがしっかり入った英国調のオーセンティックなシルエットでは違和感があります。ダブルも同様。上質で繊細な細番手の素材を使ったものも、見た目とともに生地自体が摩擦に弱いため、避けたほうが賢明でしょう。

マッチするスーツ選び②

<ほどよいカジュアル感がポイント>

リュック自体がスポーティーなので、見た目も着心地もライトなものが最適。細身で肩パッドなしか控えめ、コットンやポリエステル、ストレッチ性のある素材が混紡されているものがおすすめです。

マッチするスーツ選び③

<ビジネスカジュアルとは好相性>

タイドアップスタイルはフォーマル感が強いうえ、ストラップがVゾーンの立体感を抑えてしまうため、ノータイのほうがしっくり合います。
つまり、クールビズに代表されるビジネスカジュアル、特にジャケットスタイルとの相性は抜群です。コットンパンツなど、ボトムのカジュアル度が高いほどベターでしょう。

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ビジネスにリュックを使用する際に気をつけたいこと

最後にビジネスでリュックを使用する時、押さえておきたいマナー、ポイントを紹介します。

スーツ×リュックで気をつけるポイント①

<満員電車や人混みではリュックを下ろして手に提げる>

背負う気楽さで周囲への注意が疎かになりがち。満員電車で後ろの人を押したり、人混みでぶつかったりすることはよくあります。周囲に人が多いときは下ろして、手に提げるようにしましょう。これは盗難を防ぐ意味もあります。

スーツ×リュックで気をつけるポイント②

<収納可能なストラップは収納が義務>

3WAYのリュックは肩掛け、背負いに使うストラップが収納できるようになっています。それぞれの使い方をしない場合、それが引っかかったり、ぶつかったりするので、手間に思えても収納するようにしましょう。

スーツ×リュックで気をつけるポイント③

<スーツ背面に当たる部分の素材選びに気を遣う>

リュックは体に密着するうえ、ストラップや金具等が生地にダメージを与える恐れがあります。メッシュやウレタン素材で直接生地に負担がかからないものがおすすめです。

スーツ×リュックで気をつけるポイント④

<リュックに物を詰めすぎない>

収納力はリュックの特徴ですが、あれこれ物を詰めすぎると見ためが野暮ったくなるだけではなく、個々の品を取り出しにくくなります。内ポケットを活用するなど、スマートに出し入れできるようにしましょう。

まとめ

ビジネスコードは変化するもの。かつてはNGだったリュックも、カジュアル化で許容されるようになりました。アクティブなスタイルともマッチしますから、状況に合わせて活用しましょう。

① アウトドア風やスポーティーになりすぎる素材、ディテール、色は避ける
② 合わせるスーツはフォーマルすぎないものを。ジャケットスタイルともマッチ
③ TPOをわきまえ、カチっとしたブリーフケースと使い分ける

Text:Mitsuhide Sako(KATANA)

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