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一生モノの靴との出合い。 #2
「ジェイエムウエストン」「オールデン」

2019.07.02

写真・図版
左:677 ダブルソールでノルウィージャンウェルト製法を採用したスプリットトウダービーのドゴール。1905年に軍用靴を民間用に改良し生み出され、通称ハントダービーとも呼ばれる。ノルウィージャンウェルト製法は、インナーソール、アッパー、ソールをひとつの糸で編み込み、圧倒的な存在感のコバが特徴。水濡れに強い部分のカーフを使用しているので、悪天候でも安心だ。¥320,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691) 右:54321 モディファイドラストを採用したVチップはオールデンを代表する人気モデル。ウエストが深くえぐられた木型で、シューレース、ウエスト、ヒールカップの3点で足を固定し、足への負担が少なく究極の履き心地が味わえる。ナンバー8と呼ばれるバーガンディーのシェルコードバンは、履き込むほどに美しいエイジングを堪能できることでも知られている。¥124,000/オールデン(ラコタハウス青山店 03-5778-2010

新しい元号となり、気持ちも新たに毎日を過ごしていきたい。その第一歩として、まずは足元から見つめ直してみてはいかがだろうか。作りもデザインも上質なマスターピースな一足とともに、令和の世の中をじっくりと踏みしめ闊歩(かっぽ)していただきたい。

「ジェイエムウエストン」「オールデン」
オン&オフ両用の究極実用靴

オンとオフのファッションの垣根が低くなり、どちらのスタイルにも合わせやすい靴が人気を集めるようになってきた。スーツとの相性のいいエレガントさと、デニムをはじめとしたカジュアルなスタイルにもすんなりとハマる気軽さ、そんな上品で抜け感を併せ持ったドレスシューズを時代は求めている。この条件を満たすブランドが、「ジェイエムウエストン」と「オールデン」の2ブランドだ。

フランスを代表する名靴「ジェイエムウエストン」は、フレンチトラッドブームのころから広まり、さまざまなスタイルに合わせられる万能さと堅牢でありながらジャストな履き心地が特徴。一方アメリカ靴の「オールデン」は、実用品としての究極の履きやすさを追求しながら、シェルコードバンの柔軟性とあめ色の美しいエイジングを味わえて、男心を刺激される。

ユーティリティプレーヤーとして自在な活躍を見せてくれる両ブランド。新しい時代にはさらに求められることになるだろう。

J.M.WESTON ジェイエムウエストン
時代が移り変わっても
普遍の魅力を放つフランスの名靴

1891年、南フランスのリモージュでエドゥアール・ブランシャールによって創業されたジェイエムウエストン。1927年パリに直営1号店をオープン、原材料を厳選し、堅牢でしなやかなグッドイヤーウェルト製法を守り、丁寧に仕上げられた靴は、壊れない靴という称号を得ることとなった。

この礎となるのが、徹底した素材へのこだわり。原皮の選定やタンニンなめしなどクオリティーを追求し、職人たちの手仕事によって製作。ジェイエムウエストン独自のフィッティングを生み出している。さらにサイズやウィズを細分化することで、すべての人の足型に対応し、独自のフィッティング法で、唯一無二の履き心地が味わえることも人気の秘密だ。

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アッパー、ライニング、底材、ソール、すべてのパーツに最高級の天然素材を使用。そのため自社で底革のなめし工場を持っているのも、ジェイエムウエストンのこだわりだ。

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180
トラディショナルなペニーローファーモデルがこちら180。数あるローファーのなかでも、最も完成度が高いと称えられ、その端正なデザインは不変のもの。ステッチの精密さやシングルソールなどで、カジュアルなローファーにエレガントさをプラスしている。¥100,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691
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641
1955年に登場したUチップはフレンチトラッドの象徴として人気を博し、通称ゴルフとも呼ばれる。別売りのキルト(¥9,000)を装着すると、また違った表情を楽しめる。オリジナルパターンのラバーソールは高いグリップ力を誇り、雨の日も安心だ。¥115,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691

ALDEN オールデン
堅牢な作りと快適な履き心地で
長い時間をかけて経年変化を楽しめる

ドレスシューズの世界でコードバンの名を知らしめた立役者、オールデン。1884年、米国のマサチューセッツ州ミドルボロウでチャールズ・H・オールデンによって創業され、カスタムシューメーカーとしてスタート。歩きやすさや履きやすさを追求し、さらに矯正靴も開発し、独自の整形法によるモディファイドラストを生み出した。

オールデンは歩くための最高級の靴を作るという使命のもと、世界中から最高品質のレザーを収集。代名詞であるホーウィン社のシェルコードバン製のシューズは、堅牢さと美しさを兼ね備え経年変化を楽しめる。アメリカ的な武骨な表情とアーチで足をフィットさせる履き心地、そしてどんな服装にも似合う、深い魅力を持った靴だ。

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アメリカ北東部のミドルボロウで創業されたオールデンは、他社が工場の海外移転などでコスト削減を図るなか、米国生産のクオリティーにこだわり、現在の地位を築いた。

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オールデンの代名詞、ホーウィン社のシェルコードバンを使用したウイングチップ。存在感のあるロングウイングデザインで、重厚なダブルソール仕様にバリーラストの、これぞ米国靴という組み合わせ。ビジネススタイルから、休日のデニムまで履きまわししやすい。¥128,000/オールデン(ラコタハウス 青山店 03-5778-2010
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ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使用した、通称タンカーブーツと呼ばれるレースアップブーツ。なじみやすい革の特徴とラバーソールが相まって、武骨な見た目と快適な履き心地を両立している。トウにスプリットを入れきれいに仕上げ、スーツとの相性もいい。¥105,000/オールデン(ラコタハウス 青山店 03-5778-2010

「アエラスタイルマガジンVOL.43 SUMMER 2019」より転載

<<一生モノの靴との出合い。#1 はこちら

  一生モノの靴との出合い。 #3 はこちら>>

Still Photograph: Shouichi Muramoto
Styling: Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Edit&Text: Yasuhiro Okuyama(POW-DER)

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