腕時計
バーゼルワールド2019 リポート
エドックス
2019.07.12
1月のジュネーブサロン(SIHH)に続いて、バーゼルワールド2019がスイスで3月21日~26日に開催された。時計はもちろん、宝飾系ブランドも新作を披露する大規模な国際展示会だが、今年はオメガなどが属するスウォッチグループが不参加。その影響もあって出展社数は減少したが、会場は例年同様の活気が感じられた。スウォッチグループはブランド独自に新作を発表しているので、それらも含めて注目モデルをピックアップする。
創業135周年を記念した
500m防水のダイバーズ・クロノグラフ
1884年にスイスのジュラ山麓のビエンヌで設立されたエドックスは、1961年にリュウズまわりの気密性を高める防水パッキン「ダブルOリングシール」を開発して特許を取得。ネジ込み不要のリュウズで200m防水を実現した。1965年には500m防水も達成。当時としては驚異的な性能であったため、防水時計の名門として認知されるようになった。
そんな歴史をもつエドックスは今年で設立135周年。これを記念した500m防水のハイスペックなダイバーズモデル「クロノオフショア1」が登場した。飽和潜水からの浮上時に、時計内に侵入したヘリウムを自動的に排出するオートヘリウムエスケープバルブを装備。潜水時間を管理する回転ベゼル(逆回転防止付き)はセラミック製で、プロフェッショナルなダイバーズ・クロノグラフに美しいつやを加えている。
エドックスは2019年のテーマをSea to Sky(海から空へ)としており、自然の雄大さを表現するブルーとグリーンをキーカラーとした2タイプがある。サンレイ仕上げのスカイブルーをダイヤルにした「ファーメント」は、まさに青々と澄みきった大空のイメージ。1時、3時、5時位置のインデックスにダイヤモンドをアレンジして、ラグジュアリーなモデルに仕上がっている。
発祥の地であるジュラ山脈からインスピレーションを得たエバーグリーンをセラミックベゼルに採用したのが「バイアピーク」。ゴールドPVD加工を施したステンレススチール製ケースとのコンビネーションが、独特の華やかな雰囲気を醸す。ホワイトのスタッズパターンをもつラバーストラップが精悍な印象。
このモデルも1時のアラビア数字インデックスにダイヤモンドをセットしており、目を引く個性的なアクセントになっている。
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プロフィル
笠木恵司(かさき けいじ)
時計ジャーナリスト。1990年代半ばからスイスのジュネーブ、バーゼルで開催される国際時計展示会を取材してきた。時計工房や職人、ブランドCEOなどのインタビュー経験も豊富。共著として『腕時計雑学ノート』(ダイヤモンド社)。
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