靴
一生モノの靴との出合い。 #5
「ベルルッティ」「コルテ」
芸術品のようなエレガント靴
2019.07.23
新しい元号となり、気持ちも新たに毎日を過ごしていきたい。その第一歩として、まずは足元から見つめ直してみてはいかがだろうか。作りもデザインも上質なマスターピースな一足とともに、令和の世の中をじっくりと踏みしめ闊歩(かっぽ)していただきたい。
日常的に履く靴を単に歩く道具として考えると、機能性や快適性を追求していくこととなる。もちろんそれは大切なことではあるが、男性のファッションにとって靴は単なる消費材ではなく、特別な存在だ。スーツスタイルやリラックスした格好でも、着用する靴によって見た目も大きく変わってくる。だからこそ靴のデザインが重要なのである。
クラシックを信条としていた紳士靴の世界に、芸術性という革命を起こしたのが「ベルルッティ」だ。素材やデザイン、色付けなどすべてにおいて独創的であり、靴という枠を超え、芸術品を身にまとうような感覚を与える。
またフランスの芸術性と伝統的な英国靴の製法の新たなる融合を感じさせるのが「コルテ」。自由な感性を実直に靴作りに注ぎ込んで生まれる靴は、まさにアーティスティックと言える。
“おしゃれは足元”からを実現するエレガントな靴を履いて、新しい時代を歩いていただきたい。
BERLUTI ベルルッティ
革命を起こしつづける
まるで芸術品のような紳士靴
1895年、アレッサンドロ・ベルルッティがパリで創業して以来、ビスポークで培った技術をもとに、熟練の技と創造性を組み合わせ、唯一無二の靴を生み出してきたベルルッティ。アーティストであり職人であるベルルッティ家によって受け継がれ、息子のトレッロ、孫のタルビーニオが経営を引き継ぎ、現在では4代目であるマダム・オルガが当主を務める。しなやかで上質なヴェネチアレザーや秘伝の染色技術であるパティーヌなど、ひと目でベルルッティとわかるオリジナリティーが光る。それゆえウィンザー公やジャン・コクトー、アンディ・ウォーホルなど、世界的な著名人たちをも魅了し、顧客として名を連ねている。
CORTHAY コルテ
シュール・ムジュールの技術を
ベースにした芸術的なデザイン
1990年、パリのヴァンドーム広場近くのヴォルネイ通りにシュール・ムジュール(ビスポーク)のアトリエをオープン、2003年からレディ・トゥ・ウェアを展開し、多くの人にその存在を知らしめたコルテ。フランスとイギリスの靴工房で働いた経験をもつ創業者のピエール・コルテは、独創的で芸術的な美的感覚とグッドイヤーウェルトやべベルドウエストなど高い製靴技術を融合した、モードやクラシックを超越した靴を生み出す。シャンクにはブナ材を使用してアーチにほどよい硬さを実現し、最上級の素材を仕入れ、時間をかけて丁寧に仕上げ使用するなど、随所にビスポークシューズと同じアプローチを持ち込み、芸術的な靴を完成させている。
「アエラスタイルマガジンVOL.43 SUMMER 2019」より転載
Still Photograph: Shouichi Muramoto
Styling: Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Edit&Text: Yasuhiro Okuyama(POW-DER)
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