紳士の雑学

初心者必見!
スーツに合わせる靴選びで男の格上げ①(基本編)

2019.07.30

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ビジネススタイルは靴を履いて完成します。欧米の有名ホテルでは、持ち物よりも靴で顧客を見ると言われるほど。ビジネスマナーとして忘れたくない正しい靴選びをマスターしましょう。

スーツに合わせる靴の種類~基本スタイル編~

靴のスタイルは甲の造りに表れます。大きく分けると内羽根式と外羽根式の2種類。さらにひもがなくレザー製のストラップ付きや一枚革などの仕様があります。それぞれの意匠の違いと醸し出す雰囲気の差を解説します。

内羽根式(バルモラル)

ハト目(ひもを通す穴)が付いたパーツが本体に縫い付けられ、ベロと呼ばれる一枚革がその下に取り付けられています。ジャケットにおけるポケットと同様、外側にパーツが出ないほうが上品とされるので、内羽根式のほうがフォーマルと言えます。

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外羽根式(ブラッチャー)

ハト目のパーツが靴本体にかぶさるように縫い付けられています。軍靴に由来するという説が有力なだけあって、内羽根式に比べてやや武骨な印象がしますが、ひもが外付け部分にあるので、より調整しやすいのがメリット。

モンクストラップ

修道士(モンク)が履いていた靴に由来し、ひもの代わりにストラップを使って脱ぎ履きをします。もともとはシングルですが、後により装飾的なダブルもつくられようになりました。現在はひも靴の次にフォーマルなビジネス用靴として用いられ、より洒脱なスタイルとなります。

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ホールカット

継ぎ目がなく、一枚革でつくられたもの。かなり熟練の技術が要求されます。さらにドレッシーな仕上がりで、冠婚葬祭といった儀式にも向いています。アッパーに入ったシワが目立つのがデメリット。

サドルオックスフォード

サドル(鞍)の名称どおり、甲からサイドにかけて切り返しがあるもの。2色使いのものはオフ向けですが、黒・茶などの同系色であればビジネスでも使用できます。

スーツに合わせる靴の種類~トウ編~

靴のトウはいくつかの種類があります。流行やパンツとの相性も考える必要がありますが、ここでは基本的なものを解説します。

ラウンドトウ

甲から先端が丸くなったオーソドックスなシルエット。この角度が緩やかなものほどフォーマルにふさわしいとされます。

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ポインテッドトウ

親指の付け根から先端にかけて、とがっているように細くなったもの。かなり急な角度のものから緩やかなカーブのものまでありますが、先がかなり細くなっているのは共通しています。

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オーバルトウ

楕円(だえん)形のラインのもの。流行を問わない定番なので使いやすいでしょう。

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スクエアトウ

先端を水平にカットしたようなデザイン。主にロングノーズと呼ばれる爪先から先端までが長い靴に使われます。またカットした部分が短いものをセミスクエアトウと呼ぶことも。

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スーツに合わせる靴の種類~装飾・デザイン編~

ストイックな印象が強いビジネス用シューズにも、よく見ればさまざまな装飾が施されています。その意味を把握すれば、靴選びのヒントになるはず。

ストレートチップ

本体とつま先を覆うパーツとの切り替えに一本のステッチのみ配したもの。かぶせたような形状から、キャップトウとも呼ばれる。最もオーソドックスでフォーマル、ビジネスで活用できるのが特徴。ビジネススタイルの王道シューズと言えます。

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プレーントウ

本体に切り返しがないモデル。外羽根式が多いですが、フォーマルにもビジネスにも対応できます。ただし、タキシードの場合はオペラパンプスを履くのが通例です。

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ブローグ

16世紀のゲール人が履いた作業靴に由来し、穴飾りは通気口の名残というのが有力な説。トウの部分がダブルになっており、そのまま靴全体に施されているのがフルブローグ。
ストレートチップ状の横一文字に穴飾り、トウにメダリオンという装飾があるタイプがセミブローグ、穴飾りのみがクオーターブローグと呼ばれます。ちなみに、フルブローグの別名がウィングチップ。
アウトドアに由来するだけあり、装飾が多いほどカジュアルな傾向となるので、スーツに合わせるならなるべく飾りが控えめで黒のタイプを選ぶようにしましょう。もちろん、フォーマルな場では避けたほうが無難。

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Uチップ

外羽根式、さらにモカシンをイメージさせるアッパーのつくりからもわかるとおり、こちらも本来はカジュアルな用途の靴です。黒であればスーツにもOKですが、ブローグと同様にきちんとした場所で履く靴ではありません。

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スーツに合わせる靴の種類~製法編~

靴にはさまざまな製法があります。それによって見た目、耐久性、価格に違いが出てきます。ここでは代表的な3つを紹介します。

グッドイヤーウェルト製法

インソールに切り込まれた、または貼り込まれたリブと呼ばれる部分に甲革、裏革と帯状の細い革をすくい縫いし、さらにその細革とソールを縫い付ける。
ソールと甲革が直接縫い付けられるので、ソール全体の交換が可能。丈夫だが足になじむのに時間がかかる。工程が多いため、ほかの製法に比べて高価。

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マッケイ製法

イタリア靴によく見られる製法で、リブがなく、甲革、中敷き、アウトソール(底革)を直接縫い付けます。パーツが少ないため、軽量で足なじみが良く、履きやすいのが特徴。ソールの交換はできますが、耐久性ではグッドイヤーに比べると劣ります。

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セメンテッド製法

甲革とアウトソールにインソールを挟み込み、接着剤で圧着したもの。縫製の過程を省くため、安価なのが一番のメリット。ただしソール交換はできないため、底がすり減ったらジ・エンド。購入時に確認しておきたいところ。

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スーツに合わせる靴の種類~ソール編~

歩行を支えるソールは意外に見落としがちな部分。大きく分けるとレザーとラバーですが、どちらにも長所、短所があります。

オールレザー

通気性があり、足なじみがいいのが特徴。高級靴はほとんどこれでつくられており、ソーシャルな場では万能です。デメリットは濡れた場所だと滑りやすいことと耐久性に欠けること。日々の通勤で酷使すると思いのほか早く減ってしまいます。

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ラバーソール

摩耗しにくく、グリップが利くので少々の雨でも安心です。鋲型の凹凸があるダイナイトソール、負担がかかる場所にあぜ道のような凸部を設けたリッジウェイソールなどのバリエーションがあります。その半面、通気性に劣ることとカジュアルに見えることが欠点。

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ハーフラバー

その名のとおり、レザーソールの前半分にラバーを張ったもの。革の風合いを生かしつつ、摩耗を防ぎます。最初からこうなっている靴もありますが、リペア時にこの仕様に変える人も多いようです。

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まとめ

ジャケットを着ない、ネクタイをしないことはあっても、靴を履かないビジネススタイルはあり得ません。ファッションオタクでなくても、靴の基本を押さえることは働く男の教養のひとつと言えます。

① スーツに合わせる靴はストレートチップから始める
② 装飾が多い靴もTPOによっては大丈夫。ただし同系色でまとめる
③ 外歩き、デスクワークなど仕事の様態を考えてつくりと仕様を選ぶ

Text:Mitsuhide Sako(KATANA)

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