旅と暮らし

すぐそこまで来た、EV時代。
e-ゴルフの魅力は?

2019.08.08

すぐそこまで来た、EV時代。<br>e-ゴルフの魅力は?

その数が増えてきたEV(電気自動車)。ご存じのように、ガソリンエンジンとモーターの両方を用いるHV(ハイブリッド)とは異なり、モーターだけで駆動するクルマだ。日本にもインポートブランドからEVの各モデルが続々と上陸していて話題を集めている。もうEVから目が離せない状況になってきた。

VWからリリースされているのが「e-ゴルフ」。改めてe-ゴルフの最新版をドライブすると、自然なドライブフィールというゴルフファミリーならではの魅力が見えてきた。

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試乗したのはe-ゴルフ・プレミアム。レザーシートなどを装備する上級モデルだ。充電器でチャージしたバッテリーの電気でモーターを駆動し、最高出力は136ps、最大トルクは29.5kg-mを発揮する。

走りはじめて、まずEVならではの静粛性が、非常にしっくりくるクルマであることを実感した。現行ゴルフは、とても上質な乗り心地を有するモデルである。優れたボディー剛性や秀逸な足回りのセッティングを持ち、特にリアサスペンションを4リンク式とするハイラインのモデルはクラスを超えたしっとりした素晴らしい乗り心地を有する。その特性と同様、e-ゴルフもクオリティーの高い快適な乗り心地を示した。

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しかも、ハンドリングはすこぶるナチュラル。ステアリングホイールに用いられたレザーの手触りも好印象で、ハンドルを通じてクルマと一体になる感覚に満ちている。低速域ではやや軽い操舵フィールだが、速度が上がれば、これぞドイツ車と言えるしっかりしたステアリングフィールで、コーナーを実に気持ちよく曲がっていくことができる。

走行モードは、エネルギーを回収する回生ブレーキを利かせて走れるBモードでは、アクセルオフでエンジンブレーキが強くかかったような減速になる。通常のモデルから乗り換えると最初は少し違和感を覚えるが、すぐに慣れるはず。アクセルオフで強めに減速していくのは、逆に安心感さえも感じるようになる。

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スペック上の航続距離はJC08モードで301km。実際の試乗ではこのとおりとはいかないだろうが、自宅に充電コンセントを備えることができれば、買い物や食事など日々の使用は問題なくこなしてくれそうだ。長距離では途中で追加の充電も必要だが、充電設備はサービスエリアやショッピングモールなどさまざまな場所にある。急速充電なら35分でバッテリー容量80%までの充電が可能だという。

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しかも、ゼロエミッション。PHEV(プラグインハイブリッド)のゴルフGTEは、GTIに近い足回りでスポーティーな走りを見せる環境対応車として魅力的だが、都市部を中心とした使用ならe-ゴルフがぴったりくるケースも多い。特に乗り心地や静粛性の優秀性は、家族やゲストを乗せてのドライブでこれ以上ない魅力に感じるだろう。

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シフトショックなくスムーズに力強く加速していくEVならではのフィールは、一度味わうともう手放せなくなる感覚。e-ゴルフは、もっと乗っていたい、そう思えるクルマだ。

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現在、このe-ゴルフでのドライブを手軽に試せるプロジェクトに、湘南の「葉山町」とのコラボレーションである「e-HAYAMACATION」がある。葉山の食をエシカルに楽しめる「THE HOUSE FARM」や、ビーチサンダルショップ「げんべい 長柄店」など8カ所の試乗発着ステーションに、e-ゴルフを配車。観光客や住民が無料でe-ゴルフを利用できるプロジェクトになっている(要予約)。


※e-HAYAMACATION以外の写真は、欧州仕様車のもの。実際の日本導入モデルと仕様が異なります。
※日本仕様は右ハンドル。
※価格はすべて消費税込のものです。

<データ>
車名:フォルクスワーゲン e-ゴルフ プレミアム
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4265×1800×1480mm
ホイールベース:2635mm
駆動方式:FF
動力:電気モーター
最高出力:136ps(100kW)/3300〜11750rpm
最大トルク:29.5kg-m(290N-m)/0〜3300rpm
タイヤ:205/55R16
車両本体価格(税込):¥5,349,000

「フォルクスワーゲン e-Golf」etc.
https://sp.volkswagen.co.jp/e-mobility/

「e-HAYAMACATION」
https://www.hayamacation.com/ehayamacation

Text:Haruhiko Ito (office cars)

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