旅と暮らし

世界のセレブが愛する高級リゾートホテル
「ザ・ブロードモア」で味わう究極のぜいたく

2019.08.09

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日本からおよそ11時間、ロッキー山脈の南東に位置するコロラド州。日本の本州と九州を合わせた面積とほぼ同じ、約26万9000平方キロメートルという広大な土地を有するコロラド州は、デンバーといった大都市と、雄大な自然が併存する州であり、旅先の選択肢のひとつとしてすすめたい州でもある。観光や食、あるいはリゾート地で過ごす優雅なひとときなど、旅に求めるものは人それぞれ。だがそんな希望をコロラドはすべてかなえてくれる場所である。今回はコロラド州のなかで、いや、アメリカ国内でも屈指の高級リゾートホテル「ザ・ブロードモア(THE BROADMOOR)」を紹介したい。

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多くのセレブが愛してやまないホテル

デンバーから南へ車で約1時間の位置にあるコロラド州第2の都市、コロラドスプリングス。かつて、ネイティブアメリカンが暮らしていたことでも知られるこの地域は、「神々の庭(Garden of the Gods)」と呼ばれる、大自然が織りなす絶景スポットをはじめ、いまなお雄大な自然が残る美しい都市として、多くの観光客が訪れる人気の都市である。

そんなコロラドスプリングスに来たら、ぜひ足を運んでいただきたいのが2018年に創業100周年を迎えた「ザ・ブロードモア」。これまでにAAAファイブダイヤモンドを43年連続で獲得、フォーブストラベルガイドに至っては59年連続で五つ星を獲得するなど、長きにわたり栄誉ある賞を受賞しつづける由緒あるホテルである(ちなみにこの記録は世界一)。

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メインロビーのインテリアは創業当時のオリジナル。
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館内のインテリアはどれも優雅そのもの。ついついホテルをあちこち見て回りたくなる。

創業は1918年。起業家であるスペンサー・ペンローズと妻のジュリーが新婚旅行でヨーロッパを訪れた際に見た美しいリゾートやホテルに感銘を受け、それに匹敵するホテルをコロラドにもという思いで作ったのがザ・ブロードモアの始まり。

建造物には、当時、ペーンローズ夫妻が目にしたであろう、イタリアルネサンス様式が採り入れられ、その美しいたたずまいに思わず目を奪われる。クラシックかつ重厚なデザインのインテリアにしても、いわゆる“おしゃれ”というより、落ち着きある雰囲気がとても心地よい。

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通路には、訪れた要人や著名人の写真が飾られていた。
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    シュガー・レイ・レナード
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    エルトン・ジョン
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そんなほかにはない絢爛さに魅せられてか、ザ・ブロードモアには歴代大統領やアーティスト、ハリウッド俳優といった数多くのVIPが宿泊しており、通路にはこれまで訪れたVIPの写真が並ぶ。壁一面に写真は飾られており、思わず時間を忘れ見て回ってしまった。

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客室はメインの建物だけで784室。このほかにコテージなどの部屋もある。

もちろん、客室もゴージャス。ヨーロピアンエレガンスというべき優雅な室内は、外へ出かけるのがもったいないとすら思えるほど。部屋にはミニバーも完備しているため、部屋でのんびり一杯楽しむのもザ・ブロードモアでのぜいたくな過ごし方のひとつだ。

創業時から変わらないアクティビティーの多様性

創業者のスペンサー・ペンローズは、旅行者にこれまでにない体験を届けたいと考えていたという。そのため、創業当時からここでは数々のアクティビティーを体験できたそうだ。その理念は継承され、ザ・ブロードモアではいまなお多くのアクティビティーを楽しむことができる。

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そして、それを可能にしているのは3000エーカー(約12平方キロメートル)にも及ぶホテルの広大な敷地だ(東京ディズニーリゾートが約2平方キロメートルであることを考えると、その広さは圧巻!)。緑に囲まれるホテルには野生の動物も遊びに来るようだ。

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    コースはゴルフプレーヤーであるドナルド・ロス、ロバート・トレント・ジョーンズ・シニア、ジャック・ニクラスがデザインした。
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    屋外プールは家族連れでにぎわう。プールサイドのソファでゆったり読書をするのもいいかもしれない。

敷地内にはゴルフのチャンピオンシップコースが3つあるほか、テニスコートや屋外プール、さらにはサイクリングやフィッシングといった、さまざまなアウトドアアクティビティーを楽しめる施設が備わっており、日頃の運動不足を解消するのにはうってつけ。

なかでもイチオシなのがジップライン。コースは全部で10コースに分かれており、100メートルほどのコースから550メートルのコースまで多彩なコースが用意されている。日本ではなかなか体験できるものではないため、初めての体験という方も多いだろう。だが、最初にスタッフによる丁寧な講習があるのでご安心を。

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「ホテルが運営しているサービスのひとつでしょ」と甘くみてはいけない。コースによっては崖と崖の間を滑り降りる、かなりヤバい場所もある。とはいえ、勇気を振り絞って飛び出してしまえばなんてことはない。まるで大自然と一体になったような感覚は、ほかでは決して味わえない貴重な体験となるはずだ。

このほかにも室内で楽しめるアクティビティーやエンターテインメントも充実しており、五つ星のスパをはじめ、屋内プールやヨガ、ボウリング、さらにはシェフによる料理教室やカクテル教室などの変わり種も体験できる。

旅行者の心も体も満たしてくれる絶品グルメの数々

旅の醍醐味(だいごみ)といえば「食」をはずすことはできない。ザ・ブロードモアでは、コロラド州で唯一フォーブス五つ星を獲得したレストラン「ペンローズルーム(Penrose Room)」をはじめ、カジュアルからフォーマルまで、およそ20店ほどのレストラン&バーがあり、そのときの気分やシチュエーションでお店を選択することができる。

それぞれのレストランで提供する食事の多くはコロラド産の食材を使用しているそうで、驚くことにグループで栽培、飼育しているものもあるという(なんと和牛も飼育しているのだとか)。ワインに関しても、ソムリエが直接イタリアなどの産地に赴き、テイスティングをしたうえで、各レストランに合うワインを選んでいるそうだ。

そんな食材ひとつひとつに対して妥協を許さないザ・ブロードモアが提供する食事は、まさに贅の極み。ここではザ・ブロードモアで味わったメニューをいくつか紹介したい。

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バイソンの肉で作られたバイソンバーガー。たっぷりとブルーチーズがかかっており絶品。(The Grille)

「ザ・グリル(The Grille)」
まずはホテルの宿泊客とゴルフクラブの会員のみが利用できるレストラン「ザ・グリル(The Grille)」。ゴルフコース沿いにあるこのレストランでは、サンドイッチなどの軽食から、ザ・ブロードモアオリジナルのビールをはじめとした、さまざまなドリンクメニューを楽しむことができる。特にオススメしたいのはコロラドに来たら絶対に味わいたいバイソンの肉を使ったバイソンバーガー。獣臭さはほとんどなくブルーチーズとの相性は抜群だった。

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    ザ・ブロードモアで飼育している和牛のステーキ。(La Taverne)
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    カキやエビのカクテル。魚介はいずれも鮮度抜群。(La Taverne)

「ラ・タベーヌ(La Taverne)」
コロラド州でも指折りのステーキハウス「ラ・タベーヌ(La Taverne)」では、ザ・ブロードモアで飼育されている和牛のステーキを堪能した。ザ・ブロードモアでは食肉加工を専門に行うブッチャーがいるほど、肉に強いこだわりを持つ。また、カキやエビといった新鮮な魚介も楽しめる。

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    コロラド州ではトラウトも有名。その大きさにまず驚く。(1858)
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    ここでもまたバイソンバーガーを食べてしまった。(1858)

「1858」
ザ・ブロードモアの名所のひとつに、セブンフォールズと呼ばれる滝がある。その滝のほとりにあるレストランが「1858」だ。ゴールドラッシュ当時の雰囲気を再現したレストランではクレオール料理(ヨーロッパやアフリカをミックスしたような料理)など、ユニークな食事を楽しめる。にもかかわらず、またバイソンバーガーに手を出してしまった(正直バイソンにハマった)。

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    渡り蟹のスープ。スタッフが目の前でスープを注いでくれる。(Summit)
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    肉厚ながらとろけるように柔らかいポークチョップのグリル。(Summit)

「Summit(サミット)」
落ち着いた雰囲気のなかで食事を楽しみたいのなら「Summit(サミット)」がオススメ。なかでも渡り蟹のスープはぜひ味わってほしい逸品。濃厚な蟹のうまみが口いっぱいに広がる絶品スープだった。ポークチョップにしてもベイクドビーンズの甘めのソースが肉との相性バッチリで、こちらもペロリ。また、品ぞろえ豊富なワインもうれしい。

忘れられない記憶を残すことがザ・ブロードモアの使命

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多様なアクティビティーや豪華な食事など、ザ・ブロードモアで堪能できる特別な体験はことのほか多い。だが、それらを支えているのはここで働くスタッフである。

「ザ・ブロードモアでは、スタッフひとりひとりが責任を持つ“オーナーシップ”の精神を大切にしています。スタッフはみなこのホテルの“オーナー”として、お客さまがいま何を求め、望んでいるのかをいち早くキャッチして、最高のサービスを提供できるよう常に考えています」。そう語るのは、ザ・ブロードモアのコミュニケーション・マネージャーであるクリスタ・ハイニッケさん。

「ザ・ブロードモアの価値はアドベンチャーの多様性であり、お客さまにとって忘れられない思い出を作ることが使命です。現在のオーナーは三代目ですが、これは初代から変わらないザ・ブロードモアの哲学であり、いまも継承されています」

100年以上にわたってザ・ブロードモアが愛されつづける理由はここにある。そして次の100年もザ・ブロードモアの哲学は変わることなく、旅行者に本物の“ぜいたく”を提供してくれるだろう。大人の旅をより豊かにしてくれるザ・ブロードモアでの特別な体験、あなたも味わってみてはいかがだろうか?

「ザ・ブロードモア(THE BROADMOOR)」
https://www.broadmoor.com/

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Text:AERA STYLE MAGAZINE
Special Thanks:THE BROADMOOR、Colorado Tourism Office、コロラド州政府観光局

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