スーツ
新しい仕事着、指名買いリスト。
Q2 スリーピースのスーツをビジネスで着用しますか?
2019.10.02
仕事着の中心はスーツだ。多様化の時代でも、それは変わらない。しかし、スーツは変わる。クールビズ期間が終わり、再びタイを結ぶ季節。指名買いリストからの選択で、ビジネスワードローブの更新を始めよう。
ベストの存在感が仕事スタイルのステージを上げる。
スーツとは〝ひとそろい〞という意味を持つが、本来、それはジャケット・ベスト・パンツのことを指す。現在はベストを省いたツーピースが主流であるものの、スリーピースこそがスーツの本筋だ。クラシック回帰の流れを受けて、ベストを加えたスリーピースのバリエーションが増えている今季は、復権のよきタイミング。スリーピーススーツに身を包むビジネスマンが過半数になるのも目前だ。
CHOICE: 007 BARNEYS NEW YORK(バーニーズ ニューヨーク)
イタリアを代表する名門、ヴィターレ・バルベリス・カノニコの生地を使用したスリーピーススーツ。ネイビー無地ながらも、ビンテージ調の風合いが目新しい。ポイントはクラシック感が強調されるダブルブレストのベスト。いつにも増して貫禄が備わる。
CHOICE:008 Paul Smith(ポール・スミス)
グレー地にシャドウストライプが走る生地は、イタリア名門エルメネジルド ゼニアの「ヘリテージ」。アーカイブにヒントを得て、ビンテージライクな風合いを演出しつつ、現代の技法でしなやかさをもたせた。それをポール・スミス流のセンスによって洗練されたスリーピーススーツに仕上げているのが、指名買いしたくなる理由だ。
CHOICE:009 D’URBAN(ダーバン)
ビジネススーツのカラーはネイビーとグレーが主流ながら、昨今ではブラックも仲間入り。スリーピースでの新調を考えたとき、ブラックならば冠婚葬祭にも活用しやすいというメリットがあるだろう。国内自社工場で仕立てた日本人の体形に合う、ダーバンのスーツ。ストレッチ生地の心地よさももつ。
「アエラスタイルマガジンVOL.44 AUTUMN 2019」より転載
Photograph: Osami Watanabe
Styling: Masayuki Sakurai, Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio