紳士の雑学
革靴の手入れ上手は仕事上手!
日々のケアや磨き方を解説
2019.10.03
「おしゃれは足元から」。よく使われるフレーズですが、社会人にとってキレイな靴を履いていることは、大切なビジネスマナーでもあります。きちんと汚れを落とし、長く使用するために、革靴の手入れ方法をマスターしていきましょう。
革靴の手入れする意味とは?
ビジネスで履く革靴は手入れをしながら長く使用していくことで、革本来の風合いや魅力を楽しむことができます。革はデリケートな素材のため、汚れを落とし、栄養を与え、キレイに磨くことが手入れのポイントになります。
手入れで用意するもの
ビジネスシューズで最もオーソドックスな牛革のスムースレザーの革靴を手入れする際には以下のものを用意しましょう。
・馬毛ブラシ
・クリーナー
・クリーム
・豚毛ブラシ
・リムーバークロス(使い古したTシャツなどやわらかいコットン素材のものでもOK)
・防水スプレー
・シューキーパー
革の種類によって適した用具が異なるので、革靴を購入する際にケアグッズも一緒に手に入れることがオススメです。
革靴の手入れ方法
【手順1 馬毛ブラシでホコリやチリを落とす】
まずは馬毛ブラシで汚れを落としましょう。前から後ろへとブラッシングして全体の汚れを落としていきます。コバやシワの部分など細かいところの汚れもしっかりと落としましょう。
【手順2 クリーナーを塗って汚れを落とす】
靴の汚れはクリーナーを塗って落としていきます。その際は全体に薄く伸ばすようにしましょう。クリーナーで汚れを落としたら、クロスでクリーナーを拭き取っていきます。
【手順3 クリームを塗って保湿する】
革は乾燥に弱いため、クリームでしっかりと保湿しましょう。かかとやつま先など乾燥しやすいところはしっかりと保湿する必要がありますので、丹念にクリームを塗り込みます。塗ったら豚毛ブラシでクリームを全体に伸ばしながらブラッシング。その後、クロスで軽く磨いていきましょう。
【手順4 最後に防水スプレーを吹きかける】
磨き終わったら、防水スプレーを靴全体に吹きかけましょう。防水スプレーは雨や雪などの水分から革靴を守ります。またホコリやチリを付着しづらくしたり、色落ちを防いだりする効果もありますので、重宝するアイテムです。
【手順5 臭いが気になるときは内側をチェック!】
革靴の臭いが気になるときは、靴の内側に雑菌がたまっている可能性があります。足は身体のなかでも発汗量の多いところなので、内部のゴミを小まめに取り除き、除菌シートなどを使うなど、定期的な手入れを心掛けましょう。
手入れと一緒に行いたい。革靴を長持ちさせる方法
日々の手入れと一緒に靴を長持ちさせる付き合い方を覚えましょう。
【1 履くたびにブラッシングをする】
革靴は履いたらその日のうちに、ホコリやチリを除去しましょう。また防水スプレーも週に1回程度かけておけば安心です。
【2 保管場所・方法に気をつける】
革靴は高温多湿な場所に置いておくとくたびれてしまったり、カビたりする原因となります。それを防ぐために風通しのいい場所に保管し、型崩れを防いで湿気を吸収してくれる木製のシューキーパーを靴に入れておきましょう。
【3 雨に濡れた場合の対処法】
防水スプレーを使っていても、大雨で靴内部に水分が入り込んでしまうことはあります。雨の日は使用後にティッシュでくるんだ新聞紙を中に詰めて水気を除去。その後、風通しの良い場所で半日以上陰干しをしましょう。なお、雨で革靴が濡れると白いシミができてしまうことがありますが、これは革の塩分や吸い込んだ汗が染み出てきたもの。クリーナーを使ってしっかり拭き取りましょう。
【4 3足以上をローテーション】
一日履いた革靴は、汗をはじめさまざまなダメージが蓄積されています。靴を長持ちさせるためには毎日同じものは履かず、1日履いたら2日以上は休ませることを鉄則としましょう。そのためにビジネスシューズは3足以上の靴を用意し、ローテーションをして履きましょう。
【5 履くとき、脱ぐときにも気配りを】
革靴を履くときは靴ベラを使って履くことを習慣化しましょう。また脱ぐときはかかとを手で持って行う、そのような日ごろの気配りが靴の長持ちには大切です。
まとめ
①革靴は手入れして長く履いてこそ魅力が増す。
②革にあった適正なケアグッズで手入れする。
③日常的な手入れはブラッシングと防水スプレーで。
Edit・Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)