特別インタビュー
ダッドスニーカーが履けない大人たちへ。
2019.10.04
能ある鷹は爪を隠す。これみよがしは賢い大人の流儀に反する。派手なデザイン、ひと目でわかる圧倒的な存在感には食傷ぎみだ。その点、決して派手ではなく、デザインに実用性と論理性が息づく北欧の美意識は、大人にとって心地よい。
C.QPはストックホルムで2014年に誕生した。その出自を聞けば、社会的地位と知性ある大人のスニーカーたる理由に納得できるはずだ。
ファウンダーのアダム・レーヴェンハウプト氏は、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックスなど、華麗なるファイナンス畑を渡り歩いてきた元金融エリート。実態の見えないマネーゲームに疑問を感じ、実業の世界へ身を投じたという。彼の生み出すC.QPは、ベーシックなフォルムにカップインソールを採用したハイテックな履き心地だ。シックなカラーバリエーションとハイクオリティーな作りでダッドスニーカーの真逆をいくアンダーステイトメントな美意識が感じられる。その感性こそが都会の能ある鷹たちにふさわしいのだ。
問/アイネックス 03-5728-1190
News!
2019年10月16日~29日に、伊勢丹新宿店メンズ館B1にてC.QPのポップアップストアがオープン。期待の新作にも、シンプルな大人顔スニーカーが多数ラインアップされる予定だ。
「アエラスタイルマガジンVOL.44 AUTUMN 2019」より転載
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomonori Kobayashi Text: Yasuyuki Ikeda(04)