週末の過ごし方

シンプルさがおいしい、ラムのサンドイッチ
[長尾智子 料理の歳時記]

2019.11.13

シンプルさがおいしい、ラムのサンドイッチ<br>[長尾智子 料理の歳時記]

食材は旬の時期に味わうのがいちばん。出盛りの食材をいかにおいしく料理するか。料理研究家の長尾智子さんに教えていただきます。

秋の食材「ラム」

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日本ではまだまだなじみのない羊肉。ラムは生まれて1年未満の羊およびその肉のこと。やわらかくジューシーでクセがないのが魅力。家庭でもっと使ってほしい食材だ。牛肉や豚肉に比べ、高タンパクで低カロリー、しかもコレステロール含有量は低く、不飽和脂肪酸(コレステロール値を下げ、動脈硬化を抑える効能がある)、ミネラル分を多く含む。細胞内の脂肪を燃やす効果のあるカルニチンが豊富で、ダイエットへの効果も期待できる。ラムチョップとは、あばら骨ごとに切り分けた骨付きロース肉のこと。

「ラムは余熱で火が通ることも考えて短時間で焼きましょう。マスタードは2種類を合わせることで、辛みと酸味が重なり複雑な味わいが生まれ、味の決め手になります。焼いたラム肉、チーズ、ビネガーをさっと振ったきゅうりを組み合わせるだけのシンプルさがおいしいサンドイッチです」

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<材料2人分>
ラム肉(肩ロース)約250g
きゅうり 1本
チェダーチーズ 約100g
練りマスタード、粒マスタード 各小さじ1強
ローブ型のパン チェダーチーズ 約80g
オリーブ油 小さじ1/2
塩 少々
白ワインビネガー 少々

<作り方>
 ラム肉は、端から7〜8mm厚さに斜めにスライスする。マスタード2種類は、ボウルに入れて混ぜる。チーズは4〜5mmにスライスする。きゅうりは両端を落とし、2等分して縦に薄切りしてから、ビネガーを振っておく。
 フライパンにオリーブ油を温める。1のラム肉を入れ、軽く塩を振る。強めの火加減で焼き、軽く焼き目がついたら取り出す。
 パンを温める程度に軽くトーストする。4枚を並べ、1のマスタードを塗る。きゅうり、2のラム肉を並べ、チーズをのせて、パンをのせて軽く押さえる。2等分し、ピックを刺して固定する。

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厚切りのロース肉を繊維を断ち切るように斜めに7〜8㎜厚さに切ると食べやすい。

「料理の歳時記まとめ」はこちら

プロフィル
長尾智子(ながお・ともこ)
フードコーディネーター。レシピのみならず、調理道具、器、食文化全体を大きくとらえた独自の世界観が、性別を問わず支持を集める。「食べ方帖」(文化出版局)など著書多数。新刊は、お茶とお菓子、お酒と肴(さかな)を一冊にまとめた「ティーとアペロ」(柴田書店)。
vegemania.com

Photograph : Masanori Akao
Food Coorditate : Tomoko Nagao
Edit : Mika Kitamura

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