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ポケットチーフの魅力と使い方:スーツスタイルをおしゃれに
おすすめのたたみ方を動画とイラストで解説。

2022.09.08(最終更新:2025.03.26)

ポケットチーフの魅力と使い方:スーツスタイルをおしゃれに<br>おすすめのたたみ方を動画とイラストで解説。

スーツスタイルで最もポイントとなるのはVゾーンであることは確か。同時にその横に位置する胸ポケットも重要です。もともと収納というよりは飾るための箇所ですから、ここはぜひチーフを入れて彩りを添えたいもの。キザに見える、難しそうと気後れするかもしれませんが、コツさえ覚えれば簡単でおしゃれを格上げする格好のアイテムです。今回はそのハウツーを紹介します。

目次
  1. ポケットチーフの効果
  2. ポケットチーフの折り方ってどうなってるの? 種類は?
    1. ポケットチーフの折り方①TVホールド
    2. ポケットチーフの折り方②パフド
    3. ポケットチーフの折り方③スリーピークス
  3. ポケットチーフの素材
    1. ポケットチーフの素材①シルク
    2. ポケットチーフの素材②麻
    3. ポケットチーフの素材③コットン(綿)
  4. ポケットチーフの柄はどう選ぶ?
    1. ポケットチーフの選び方①基本の色は白を選ぶのが賢明
    2. ポケットチーフの選び方②二枚目は白にプラスアルファ
    3. ポケットチーフの選び方③色・柄物はアクセント感覚で
  5. まとめ

ポケットチーフには、ネクタイと同系色、または同じパターンの柄にして統一感を与えたり、逆に差し色でアクセントをつけたりと着こなしの幅を広げる役割があります。またクールビズやビジネスカジュアルの普及で、最近は一年を通じてノータイ傾向。Vゾーンがシンプルになりがちですから、ポケットチーフを入れることでアクセントになります。

ポケットチーフは一辺30~40cmの正方形が定番。これを折りたたみ、胸ポケットからのぞかせることでさまざまな表情をつけます。これにもシチュエーションによっては適している、いないといったルールがあります。覚えておけば役に立つ基本の折り方3種を紹介。

TVという名称はニュースキャスターに由来します。座ったままでニュースを読むために上半身しか見せないことから、胸ポケットにポイントとして使われるようになりました。報道である以上、華美さよりも端正さを演出するために、色は白無地が多く、見せる面積も最低限。半分に折って長方形、次に三等分にし、下3分の1を折り返します。

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      TVフォールド
      TVフォールド

      よりエレガントなのがこのパフド。のぞく部分が膨らんで見えることで一気にエレガントな雰囲気を醸し出します。パーティーシーンにも最適。難しく見えますが、意外に簡単です。真ん中をつまんでチーフを下に垂らし、ほぼ半分に折って胸に挿せばOK。

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          パフド
          パフド

          TVホールドより華があり、パフドよりも格式を感じさせるのが特徴で、フォーマルウエアに向いています。3つの角度を同じサイズにするのがポイント。チーフを対角線に折り、次に半分に折る際に少しずらし、さらにそれと同じ角度になるようにずらして折ります。下と左をポケットに合わせて直線に折ればでき上がりです。

          スリーピーク
          スリーピーク

          シルク、麻、綿、もしくは各素材の混紡で織られています。それぞれの質感で微妙にニュアンス、折り方が異なります。

          光沢があり、発色も鮮やか。ネクタイはシルクが多いですから、素材感もマッチします。非常に滑らかなのでパフドに最適ですが、直線で折るとボリュームが出るため、スリーピークスでは形が整いにくいのが難。

          麻素材のチーフは、服とは異なり年中使えます。素材にハリがあるため、形が崩れにくく、スリーピークスのような高さがあるものに向いています。光沢が控えめ、ポケットで固定しているために動きによるシワも目立つほどありません。

          素材の性質から折りやすいのがメリットですが、やはりシルクの光沢や麻のハリ感はないため、カジュアルな印象になりがちです。タイドアップしたスタイルより、ビジカジのほうがマッチします。

          ポケットチーフは色、柄ともさまざま。どんなものをどんなふうに選ぶか、そのポイントを解説します。

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          基本にして王道、そして定番なのが白無地。スーツやネクタイの色に関係なく合わせられます。また清潔感があるので、まだスーツに慣れていない若いビジネスマンにもぴったり。逆にベテランが若々しさを演出するのもぴったりです。ただし、汚れが目立ちやすいのでメンテンナンスには留意しましょう。

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          白に慣れたら次に柄物を。といってもいきなり派手なものは避けましょう。おすすめは白をベースに色や柄が入ったタイプ。白が他の色を際立たせ、すっきりとした印象を醸し出します。慣れていなくてもコーディネートがしやすいはず。

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          白のチーフがシャツに近い存在なら、さしずめ色・柄物はネクタイ。差し色と考え、少し冒険してみましょう。ネイビースーツであればエンジやバーガンディーなどの赤系の色が入ったものがマッチします。グレーにはネイビーもしっくりくるでしょう。ただしあまり大きな柄のものやコントラストが強いものは目立ちすぎるので避けたほうが無難です。小紋などの無地感覚のものやネクタイに近い配色のものを選ぶと収まりがいいでしょう。また、ポケットからのぞく面積は小さく控えめにしたほうが上品に見えます。

          スーツの胸ポケットは飾るための場所。活用しない手はありません。折りたたみ方、素材による質感も考えながら、ぜひ着こなしにプラスしてください。

          ①TVホールド、パフド、スリーピークスをマスター
          ②素材が持つ特徴を把握、TPOに合わせて使い分けを
          ③まずは白無地を選び、少しずつバリエーションを増やす

          Text:Mitsuhide Sako(KATANA)

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