小物
ベルトの種類と選び方やコーディネートのポイント・人気ブランドを解説。
フォーマルやビジネスなど着用シーンを考慮しよう
2022.09.16

メンズファッションにおいて日常的に使うベルトですが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。この記事では、ベルトの種類、その選び方やコーディネートのポイント、そしてメンズベルトを展開する人気ブランドについて解説します。
ベルトの種類と選び方やコーディネートのポイント

ひと口にベルトと言っても、実際には素材、デザイン、バックルの仕組みなどによりさまざまなタイプがあり、それぞれ使い勝手、見た目の印象が異なります。まずは主要なベルトの種類、その特徴、そして着用にふさわしいシーンを確認していきましょう。
プレーンベルト
プレーンベルトはその名のとおり、プレーンな(あっさりした)デザインのベルトで、いわば全てのベルトの原形のようなもの。別名ドレスベルトとも呼ばれます。クセがないのでオン・オフ問わず、幅広いシーンに使える万能さがいちばんの特徴で、基本的にどんなコーディネートにも合わせられます。強いて気を付けたい点を挙げるなら、ベルトの幅によって印象が変わること。細いものほどスーツパンツやスラックスなどきれいめなスタイルに、太いものほどデニムやカーゴパンツなどカジュアルなスタイルによりフィットします。
ビジネスシーンやフォーマルシーンに絞ってベルトを探している場合は、プレーンベルトを選ぶのがベスト。オールシーズン使いまわせる一本を探している方、凝ったコーディネートが苦手な方、さりげないおしゃれが好きな方にもおすすめです。素材はレザー、スエード、合皮などさまざまで、カラーバリエーションも幅広いので、色や素材感で差別化することもできます。
2つ穴ベルト
2つ穴ベルトは穴が縦に二つ並んでいるもので、ダブルピンベルト、ギャリソンベルトとも呼ばれます。日本では90年代に流行しました。ベルト幅が広めでバックルも大きめのものが多く、デコラティブで華やかな印象を与えるため、基本的にはカジュアルなコーディネートに用いるベルトです。ほかのアイテムとの相性や全体のバランスを考えてコーディネートする必要があるため、普段使いというよりは、メンズファッションのアクセントや「はずし」アイテムとして採り入れられることも多いです。
難易度が高めのベルトなので、おしゃれに自信がない場合や、端正なスタイリングを好む場合は避けたほうが無難。ただし、なかには幅が細いものやバックルが小さいもの、穴のふちにハトメ(金具)がなくシンプルなデザインのものあり、こうしたものであればジャケットスタイル、スラックスに合わせてさりげなく個性を演出することも可能です。
メッシュベルト
ベルトの本体がレザーや布地の編み込み素材でできたメッシュベルトは、プレーンベルトと同様、メンズベルトで定番のアイテムです。涼しげな印象とナチュラルな雰囲気があり、デニムやチノパンツと相性がよく、春夏に活躍します。
品格漂うレザー素材のものはきれいめのコーディネートにもフィット。極度にフォーマルな場面やきちんとしたタイドアップのスーツスタイルにはあまり向きませんが、バックルや剣先(ベルトの先端)がシンプルにデザインされたものであれば、クールビズのビジネススタイル、ジャケットスタイルになじみ、淡泊になりがちなコーディネートにニュアンスを加味してくれます。
機能面ではベルト穴がなく、どこでも好きなところにピン(ベルト穴に差し込む留め具)を差して自由自在に調節できる点が特徴。レザーや布地のほか、ゴムひもなど伸縮性のある素材を使用したものもあり、おなかまわりのサイズが気になる男性にも人気です。
リングベルト
リングベルトは定番のプレーンベルト、メッシュベルト以外で差別化を図りたい方に特にオススメのベルトです。2つのリングがバックルの働きをする仕組みで、まずベルトを2つのリングに通してから、片方のリングへ折り返して固定します。さっと簡単に調節できるのが特徴で、食後などもその場で簡単に緩めることができて便利。ボディーサイズの変化にも柔軟に対応するため、長年愛用できる点も魅力です。
また、一般的なピン式バックルのベルトに比べてバックル部分(リング)に厚みがないため、シャツやカットソーなどのボトムにインせず出して着こなす際、ウエスト部分がもたつかず、すっきり見えるという特徴もあります。
素材はレザーや布地が多く、どちらも幅広いスタイルに合わせられますが、きれいめのカジュアルにはビンテージ感が漂うレザー、典型的なカジュアルにはカラーバリエーションが豊富な布地のものがよりフィットします。
スタッズベルト
スタッズベルトはベルト本体に鋲(びょう)をはじめとする凹凸感のある飾りが施されたタイプのベルト。大人のカジュアルスタイルの「はずし」アイテム、あるいはアクセントとして使われます。
普段使いにはハードルが高めですが、遊び心のあるアイテムをワードローブに加えたい方にはオススメです。小さなスタッズがさりげなくあしらわれたシンプルなのもの、落ち着いたアースカラーのものなど、装飾の要素を抑えたアイテムを選択するとコーディネートしやすすくなります。また、メンズファッションブランドのなかには、ほどよくカジュアルで品を感じさせるスタッズベルトを提供しているブランドもあるため、人気ブランドのスタッズベルトをチェックしてみる価値はあります。
なお、スタッズベルトにはパンクロックのイメージがあり、メンズファッションの小物のなかでは装飾的な要素が強いアイテムなのでスーツスタイルには向かず、フォーマルな場面ではNGです。