靴
ウィリアム公の注文に応えたビスポーク靴を起源とする、
ジョン ロブのウィリアム
いま欲しい、憧れの靴6選
2020.02.20

伝統的な技術に裏打ちされた確かなつくりの靴である。そのうえ希有な素材が用いられていたり、あるいはユニークな逸話に彩られていたり、誰しもが強い憧れを抱く別格の逸品を選りすぐって紹介する。
1945年のこと。当時のファッションリーダーとして名高いウィンザー公の依頼を受け、飛行士が履くブーツをモチーフに「ジョン ロブ」はダブルモンクストラップ・シューズを仕立てた。これをオリジナルとしてレディメイド化されたのが、正にダブルモンクの原点となる「ウィリアム」だ。
慎重に選び抜かれた最高級のフルグレインレザーのアッパー。専用のラスト「#9795」を使用して仕立てたスマートなラウンドトウのシェイプ。キャップトウのデザインを取り入れ、ミリタリーテイストのバックルシューズにドレッシーなエレメントを与えている。底付けはアクティブなフットワークを想定したオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法。その特徴はコバを全周するアウトステッチだ。
カントリー仕様のダブルレザーソール
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ソールはオールアラウンドグッドイヤーウェルトに程よくマッチングするダブルレザーソールを採用。フィールドを歩き回ったとしても対応してくれるカントリー向きのスペックとなっている。バックルは酸化や腐食への耐性に優れるパラジウム仕上げで、白金のような光沢を保持する。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu