カジュアルウェア
ビームス プレス 小林順平
[ビームス軍団、ピッティを往く。]
2020.05.28
アパレル業界の低迷が言われて久しい。だがそのなかでも快進撃を続けるセレクトショップがビームスだ。その名は広く海外にも知れ渡り、イタリアのフィレンツェで開催される世界最大級のメンズファッションのトレードフェア「ピッティ・イマージネ・ウォモ」でも大きなプレゼンスを見せつける。日本のファッションをけん引するその姿をピッティ会場で追った。
小林順平氏は、セールスの経験を6年積み、5年前にプレスに異動した。プレスにとって販売促進こそ大きな仕事と語る。
「バイヤーが買い付けてきたものをそのまま紹介するだけでは、どんな理由でセレクトしたか、思いや魅力は十分に伝わりません。いまはSNSのようなスピード感のある情報の一方で、より濃い内容も求められています。受け取っただけの情報ではなく、自分が実感して、発信しなければ。他社ではピッティにプレスが来ることはほとんどありませんが、こうして来る意味もそこにあるのでしょう」
会場では取材対応をはじめ、自らカメラを携え、スナップを押さえる。写真は得意ではないのですが、と照れながら言う。
「印象に残ったモノ、ヒトを写し、積み重ねていくことが大切になると思います。いまはさまざまなスタイルのミックスが主流で、トータルではマッチしなくてもパーツやコーディネートがビームスのスタイルに合うこともある。だからクラシックだけではなく、ストリートやアメカジなどジャンルにこだわらず、膨大な情報を集めて分析することで、パズルが完成していく。そんな時代感にあらためてセレクトショップとしての本領が求められているのを感じます」
こうしたスタッフの働きは、バイヤーの後方支援だけでなく、それぞれが異なる役割を把握し、担当する領域で局地戦を展開している。そこにビームスというチームが一丸となって同じ目標に向かっているのを感じるのだ。
Photograph: Mitsuya T-Max Sada
Text: Mitsuru Shibata
Coordinate: Michiko Ohira
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