接待と手土産
魚を知り尽くした店主が選ぶ
極上魚料理が味わえる隠れ家[部長の名店]
船宿割烹 汐風
2020.06.03
船宿割烹と銘打っているだけあって、こだわりの旬の魚を各地の漁港や漁師から毎日、直接仕入れているという。新鮮で良質な魚介を直接仕入れるルートは、代表の細山さんが丁寧に作り上げたネットワークによるものだ。
「金目鯛が大好きで、しゃぶしゃぶで思う存分食べられるのがうれしいです(笑)」と部長が言う「金目鯛のしゃぶしゃぶ」は、3~4度ほど、だしにしゃぶしゃぶして、わさびごま油で食す。金目鯛のうまみがごま油に包まれて、ここでしか体験できない味わいだ。共に出される自家製ポン酢は、すだちの効いたもの。ごま油が苦手な場合は、こちらを。鍋に入れるレタスやゴボウにも合う。接待なら、鍋も含まれたコースがいい。
店は住宅街にあるが、どこか海の近くの民宿か食事処にいるような気取らない雰囲気。店の人たちと会話できるカウンター席もいいが、接待なら個室がおすすめだ。1階は掘りごたつ、2階はテーブル。予約時に人数を伝えると、ふさわしい部屋を用意してくれるので、相談を。
ゆったりとした2階のテーブル席は、要望により個室としての利用も可能だ。飾られている魚拓は代表の細山さんが釣り上げたもの。
Photograph: Reiko Masutani
Text: Sachiko Ikeno, Akane Matsumoto