接待と手土産

「若狭小浜 丸海」の匠 小鯛ささ漬
すべて実食!自慢の手土産 #49

2020.08.24

写真・図版

日本海から直送。木だるから取り出すだけで高級料亭の味が楽しめる。

コロナ渦による新しい生活様式で、直接会う機会が減ったいまこそ、人とのつながりを大切にしたい。手渡しはできなくても、いまや日本中から名品、逸品を取り寄せられるようになった通販を活用して、あいさつや様子伺いの贈り物をしてみてはどうだろう。

私は小鯛のささ漬が大好きだ。通販で取り寄せるようになってもう20年以上になる。普段の食卓にも登場するし、ホームパーティーでもよく振る舞っていた。スーパーで見かけて購入することもあるが、残念だが本場ものとはだいぶ違う。食べると無性に“本物”が食べたくなってしまうのだ。

小鯛のささ漬は福井県小浜(おばま)市の特産品で、レンコダイを3枚に下ろして、塩と酢で締めたもの。歴史は古く、明治34年に初代池田喜助氏と京都の魚問屋が考案したという。レンコダイはタイの仲間で、マダイほどは大きくはならないが、当時は余るほど獲れていたので、おいしくて、保存の利く商品にできないかと工夫したのだ。杉のたるに詰めたのも池田氏のアイデア。もともと殺菌効果のある杉を用いて米酢に漬けることでその効果を倍増させた。さらに、小鯛を隙間なくぎっしり詰めることで、いわゆる真空に近い状態にして日持ちのする商品を生み出したのだ。

小浜にはささ漬を作っているところが何軒かあるが、私のお気に入りは「丸海」だ。発案者池田氏の作り方を受け継ぎ、保存料や化学調味料を一切使用せず、いまでも塩と米酢だけで作る数少ない作り手だ。丸海の商品のなかでも、『匠 小鯛ささ漬』は絶品。まず、身の厚みが違う。想像以上にしっとりとしていて、やわらかい。塩と酢の加減が絶妙で、酢のさっぱり感と鯛の甘みがなんとも言えずおいしい。ほんのり香るたるの香りもいい。食べるときにはワサビとしょうゆをほんの少し付けて。特に酒好きには最高の肴(さかな)だ。

通販の場合、普段の手土産では使いづらい生ものもセレクトができるのが利点だが、ビジネス用途なら、庶民的になりすぎず、高級感があり、そして扱いやすいことが重要だ。その点、丸海の小鯛ささ漬なら、開封してお皿に並べるだけで、高級料亭さながらの味わいが楽しめる。日本海の港町から届く海の幸は、ちょっとした旅行気分も感じさせて、ステイホームが続いてストレスがたまり気味のときに、ささやかな幸せを届けてくれるだろう。

写真・図版

小浜海産物株式会社
福井県小浜市川崎2-1-1
価格/匠 小鯛ささ漬 200g 3240円、200g 2樽入 6480円など(税込・送料別)
問/0120-17-3747(通販本部)
https://www.wakasa-marukai.co.jp/

過去の手土産の記事はこちら

Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Keiko Katanozaka
Edit & Text:Yuka Kumano

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