カジュアルウェア

ファッショントレンドスナップ70
パナマハットのかぶり方をズバリ伝授。
カジュアルスタイルから採り入れるのが達人への近道!

2020.06.17

写真・図版 大西 陽一

写真・図版

パナマハットは、ヒピハパと呼ばれる植物(南米に生息し、トキア草やパナマ草とも呼ばれている)の葉を細かく裂いて細いひも状にしたもので編まれたものを指すそうですが、今回はストローハット(麦わら帽)などの天然の草を使った夏用帽子の総称という感じで使わせていただきます。

いきなり言い訳から入ってしまいましたが、これは日本ではさまざまな夏用の帽子が買えてしまうからで、ネット通販でパナマハットと検索すると出るわ出るわ。現状日本では専門店でない限り、厳密に使い分けられていませんので、ここでもゆるく考えたいと思います。

ちなみに、無印良品にはマダガスカル産のラフィアヤシの葉で編んだ5000円以下のものがあり、老舗の銀座トラヤ帽子店ではエクアドルのモンテクリスティという聖地で熟練の職人が6カ月以上かけて仕上げた30万円を超えるものまで見つかります。

何をチョイスするかは個人の趣味と懐具合で解決できますが、問題なのはそれをどんな服と合わせるかということがわからないということでは? 帽子デビューしたいけどなかなか踏み出せないのは、ここが原因。そこで今回は、パナマハットをこう合わせるとスタイリッシュかつリラックスした雰囲気が出せるというスナップを厳選してみました。

写真・図版

パナマハットをかぶろうとすると、どうしてもドレスアップをしようと考えがちですが(ここがまず、帽子入門者がつまずくところ)、個人的にはカジュアルなスタイルに合わせるのがオススメです。

このジェントルマンは、そのいい例。ダブルジャケットは着ていますが、インナーにボーダーTシャツを着ているのでカジュアルなマリンテイストに仕上がっています。そこにパナマハットと丸メガネでフランスの俳優ジャン・レノ風にアレンジしています。

このジェントルマンのポイントはいくつかありますが、とても重要なのがパナマハットのつばの長さ。ちょっと短いのです。普通は6cm以上あるのがスタンダードですが、このジェントルマンのものは4〜4.5cm。このくらいを選ぶとかなりカジュアル感がアップされます。

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全身はこんな感じです。パンツは細めの白デニムで、靴は白スニーカーですね。このスニーカーはソールが白ではなくゴム色(薄茶)ですが、実はこれが帽子の色とリンクしていて全体をうまく引き締め、パナマハットだけが浮いて見えるのを防いでいます。この辺は計算ずくなのか、偶然なのかは聞けませんでしたが、きっと前者でしょうね。

写真・図版

今回の買えるコーディネートはこのとおり。靴はあえてローファーに。なぜなら、白スニーカーでソールが茶色というのがなかなか見つけにくいと思ったので。

帽子¥53,000/ボルサリーノ(ボルサリーノ ジャパン 03-5413-3954
メガネ¥34,000/クリスチャン ロス(オプティカルテーラークレイドル青山店 03-6418-0577
ジャケット¥53,000/バグッタ(トレメッツォ 03-5464-1158
Tシャツ¥13,000/ギ ローバー(バインド ピーアール 03-6416-0441
デニム¥31,000/ピーティー トリノ デニム(PT JAPAN 03-5485-0058
靴¥76,000/ヘンダーソン(アンティシペーション 03-3473-6621

写真・図版

パナマハットはイタリアの名門ボルサリーノのもので、つばの長さは4.5cm。リボンはグレー。ブラックが定番ですが、こちらのほうが涼しく見えますね。もちろん素材はヒピハパ(トキア草)。

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こちらのジェントルマンは、帽子のかぶり方が正統派。これはつばの長さが6cmくらいありますね。つばが長い場合は、このようにつば先を下にカーブさせるのがヨーロッパでは粋とされています。

写真・図版

こちらは日本で購入できるボルサリーノのつばの広いタイプ。つばは、パナマハットの定番サイズの6cm。リボンの色はバーガンディ(深い赤系)。こちらも素材はヒピハパ(トキア草)です。
帽子¥36,000/ボルサリーノ(ボルサリーノ ジャパン 03-5413-3954

このジェントルマンも白麻シャツにデニムというカジュアルスタイルにパナマハットでしたね。このように手持ちのカジュアルアイテムにパナマハットをプラスするだけで、ガラっと雰囲気を変えることができます。

この夏ぜひトライしてみてください!

次回は夏のデートスタイルを予定しています。
乞うご期待。

掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

トレンドスナップのまとめはこちら

プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもまねできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウオッチを続ける。

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