旬のおすすめ
梅雨の季節に使いたい
FOX UMBRELLASのおすすめアイテム
2020.06.24
ひと足早く梅雨明けを迎えた沖縄地方を除いて、全国的には梅雨真っただなか。ジメジメとした天候に、ともすると気分も沈みがちになります。しかし雨は自然の恵み、そう割り切ってこの季節を楽しみたいもの。それをサポートするウエアやグッズがさまざまなブランドから発表されています。ということで、梅雨を楽しむためのアイテムを紹介していきましょう。
1868年にロンドンで創業した「FOX UMBRELLAS」。イギリスの細巻傘の代表的なブランドで、世界初のスチールフレームや、ナイロンを利用した傘を開発するなど、革新的な技術と発想で傘の歴史を紡いできました。閉じたときの細身のフォルムはもちろん、開いたときのエレガントなたたずまいはこのブランドならでは。今回はそんな「FOX UMBRELLAS」のアイテムを、ブランドのプレスである奥山さんに紹介してもらいました。
家具にも使われるオーク材のハンドルが、落ち着きと高級感を醸すブランド定番の長傘。ハンドルは使い込むほどに味わいが増していき、時間をかけて育てるような感覚で使える、まさに男心をくすぐるアイテムです。ブラックウォッチをあしらった傘地もトラッドなムードがあり、英国らしさを味わうことができるのも魅力。
「これはすべての傘に共通することですが、傘を開いた際の生地のテンションが高く、雨粒が落ちるとテンテンと心地よい音がします。『フォックスサウンド』と呼ばれ、使う人だけが感じられる楽しみです」と奥山さんが教えてくれました。
ニッケルメッキを用いた動物のハンドルシリーズ。力強くも穏やかな目で真っすぐ前を向くキツネがかたどられた遊びを感じる一本です。奥山さんいわく「握りやすいようにきちんと造形が考えられているので、持ちにくいのでは?という心配も不要です」とのこと。
ブランドのなかでもよりエレガントさが強調されたアイテムで、人とは違う楽しみを味わえるアイテム。ちなみにキツネ以外にも、ブルドッグやグレイハウンドといった犬、うさぎ、馬もシリーズ展開しています。まるでステッキのようで、手に持つだけで英国紳士のような気分を味わえそうです。
梅雨どきは夕立などの急な雨にも注意が必要。そんなときに役立つのが折り畳み式の傘で、近年は需要が増えているそうです。
こちらのアイテムは長傘と同等の生地幅があって、短めの長傘といった印象。ハンドルにはワンギー(竹の根元)を万力で曲げたものを使用しています。奥山さんいわく「ハンドルは経年に従い曲げが少しずつ戻り、本国では『ハンドルが欠伸(あくび)をする』と表現され、いい物を長く使っているというステータスになります」とのこと。
最後に紹介してくれたのはこちらのスリップオンタイプのレインシューズ。バルカナイズド製法を採用しているので、鋳型に流し込んでつくるタイプのシューズと異なり、革靴らしい見た目が特徴。
「ビジネスカジュアルに使いやすいルックスで、雨の日ならずとも履いていただきたいアイテムです」と奥山さん。また、履き心地がいいうえに堅牢性が高いところも注目すべきポイント。インソールの沈みにもこだわったつくりで、長時間履いていても疲れないのは大きな魅力と言えるでしょう。
Text:Yuichiro Tsuji
Edit:Tomoko Komiyama