お酒
日本初! ジン専門蒸留所のブランドハウスがオープン。
「季の美」の世界観を堪能
2020.08.03
日本初のジン専門蒸留所である「京都蒸溜所」のブランドハウス「The House of KI NO BI(季の美 House)」が、このたび京都市内にグランドオープンした。日本のクラフトジンブームの先駆けである、京都初のドライジン「季の美」の世界観を体験できる。
京都蒸溜所は、生産を開始して以来、数々の名誉ある賞を受賞してきた。日本のクラフトジンブームの幕開けを担った蒸留所だ。
ここでは、素材に徹底的にこだわり、マイルドなお米のスピリッツをベースに、京都の農園で採れる旬の新鮮なボタニカルを積極的に使用。11種類のボタニカルを6つのグループに分けて浸漬抽出し、蒸留後に「混和」するという独自の製法を用いている。水もまた、京都蒸溜所ではほかの重要な原料と同等と考えられ、名水の里と呼ばれる伏見のクリーンな伏見水を混和している。
「季の美」は、ジントニックやマティーニなどのカクテルのみならず、ストレート、水割り、オンザロック、お湯割りなど、フレーバーに合わせて楽しめる。また、山椒をプラスして和風カクテルとしても、食中酒として料理とのペアリングもおすすめだ。
これら京都蒸溜所で造るユニークなジンに、ぴったりのパッケージデザインは京都の老舗唐紙店「雲母唐長(KIRA KARACHO)」に伝わる唐紙の文様があしらわれており、創業1624年の伝統を受け継ぐこの店が監修した。
グランドオープンした「季の美 House」では、こうした「季の美」とその世界観を思う存分に味わえる。
館内のインテリアは、京都に工房を構える「森の工房 in wood」による欅(けやき)の手作り家具や、西陣織で知られる「細家」のテキスタイルを採り入れたほか、壁紙には「雲母唐長(KIRA KARACHO)」を用いるなど、ボトルデザインと同様に、店内を四季の美しさで包み込んだ。
また、建築のトータルデザインはUCL(ロンドン大学バートレット校)で建築を学んだ創業者の長男であるダグラス・角田・クロール氏が手がけた。築100年以上の町家を改装した「季の美 House」では、「お店の間」や「展示の間」など、それぞれ「間」や「季の美」イズムをちりばめた空間になっている。
1階には「お店の間」「季の美の間」のほかに、会員制のバー「ジンパレス」があり、2階にはジンの歴史や種類、製造工程が見られる「展示の間」と、セミナールームの「混和の間」がある。
限定商品の「季の美 House ジン」は、カクテルとして提供され、ボトル販売もしている。
日本初のクラフトジンを、「The House of KI NO BI(季の美 House)」の空間で深く味わっていただきたい。
Text:Tomoko Komiyama