靴
革靴とスニーカーのいいとこ取りなハイブリッドシューズ3選
2020.08.06
スーツに合わせる靴として真っ先に思い浮かぶのは革靴ですが、そこにスニーカーという選択肢を加える人が増えてきています。
文部科学省の外局であるスポーツ庁が「FUN+WALK PROJECT」を提唱し、その一環として歩きやすい服装での通勤を推奨していることからも、ビジネスシーンにおいても徐々にこうしたムーブメントが浸透しているように思います。では、どんなスニーカーが相性がいいのか? スーツやビジネスカジュアルに合わせたいスニーカーを紹介していきます。
革靴見えするスニーカーが増えている
デザインや技術の向上によって、近年では革靴とスニーカーのいいとこ取りをしたハイブッリドなシューズが多く見られるようになりました。
見た目は革靴のようで、履き心地はスニーカーそのもの。それゆえにスーツにも合わせやすくて、さらには一日を気持ち良く過ごせる。今回はそんなスニーカーを紹介していきます。
「カンペール」は、スペインのマヨルカ島で生まれたシューズブランド。外羽根のプレーントウのようなアッパーに、ボリューミーなオリジナルのアウトソールを組み合わせた一足は、シンプルながらもデザイン性が際立ったアイテムです。
ミッドソールには通気性の高い素材を使用し、靴の内部を快適にキープ。もちろんクッション性にも優れているので、履き心地に関しても申し分ありません。アッパーからソールに至るまで派手な装飾性を省いたシンプルなデザインながら、ユニークなソールの形状からどこかカジュアルな印象もうかがえるアイテム。ジャケパンなど、ゆるさのあるスタイルに合わせたい一足です。
1963年にデンマークで創業した「エコー」。アッパーには自社の工場でなめしたプレミアムレザーを用いて、ストレートチップのデザインに。トウはややシャープなシルエットで、細身のスーツとも合わせやすいデザインです。ソールにはブランド独自の「SHOCK THRU™」を搭載し、通常の2倍の衝撃吸収力を実現。
また、「FLUIDFORM™(一体成型製法)」による軽量ソールを採用し、高いクッション性と柔軟性を確保しています。ブラック×グレーという色のコンビネーションは、どこか都会的な印象を与えます。ブラックやチャコールなどのスーツと合わせて、シックな装いにマッチしそうです。
「パントフォラ・ドーロ」は、イタリアで1886年に創業した歴史あるブランド。ラインアップのほとんどはスニーカーで、サッカーチームのスパイクを供給したことでその歴史がスタートしました。
「CLUBHOUSE」はゴルフでの休憩中、クラブハウスでの足元を優雅に装ってほしいという思いから作られたシリーズ。シボ革で作られたウイングチップシューズは、一見すると革靴に見間違えるほどシックな佇まいですが、よく見るとソールはスニーカーのそれ。靴が歪まないようにアーチを支えるシャンクと呼ばれる芯地をソールに備えるなど、クオリティー面でも抜かりがありません。
コーディネートしやすいオールブラックのカラーリーングは、スーツはもちろん、ビジカジなどのカジュアルなスタイルにもマッチします。
※掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Yuki Kina
Styling:Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text:Yuichiro Tsuji
Edit:Tomoko Komiyama