週末の過ごし方
13年連続三つ星、その料理哲学をデイリーに楽しむ。
丸の内テイクアウトグルメ厳選10 その⑧
【ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション】
2020.08.14
「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」。世界を代表するフレンチシェフの名を店名に刻み、恵比寿の地で多くのグルメたちを魅了してきたグランメゾンだ。東京版ミシュランガイドで創刊の2008版から最新の2020版まで13年連続で三つ星に輝く、国内屈指のフレンチレストランである。
そして『ジョエル・ロブション』の名を冠する国内のレストランは、その他2店も星を持ち(ともに二つ星)、3店で計7つの星を有している。
ジョエル・ロブション氏の芸術的かつ独創的な料理は、「皿の上の芸術」と讃えられてきた。氏の技法や「料理は愛」という料理哲学は、『ジョエル・ロブション』の世界中のレストランへ受け継がれているという。その料理哲学はパティスリー&ブランジュリーの「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」にも踏襲されている。
このブランジュリー、とにかくパンが素晴らしい。三つ星レストランで供されるパンと同じレシピのパンが店頭に並び、サンドイッチがまた最高だ。
ハムを用いたサンドイッチは、カマンベールチーズを使用したものとグリュイエールチーズのものがある。今回は、ハムとカマンベールチーズのサンドイッチを、丸の内ブリックスクエアの「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」でチョイスした。
バターを塗ったバケットにハムと粗く砕いた黒胡椒、カマンベールチーズが挟まれている。ハムは上質でおいしく、しっかりとボリュームもあるから食べ応えも申し分ない。そこにカマンベールが合わさり、シンプルなのに何度食してもおいしく、「また次も」と食べたくなるうまさだ。
「毎日ひとつひとつつ丁寧に焼き上げたパンに、厳選した素材をシンプルに合わせたジョエル・ロブションならではの味わい」という説明を今回の取材で受けたが、素材が格別なうえにシンプルだからこそ味わえるおいしさだと素直に頷ける。
そして、もうひとつ紹介したサンドイッチが、スモークサーモンとアボカドを用いたもの。こちらも素材のコンビネーションがよく、幸せに浸れるおいしさだ。(スモークサーモンとアボカドのサンドイッチは、食材の仕入れ状況により、販売が休止する場合があります)。
フレンチレストランで供される冷製スープは暑い最中の食事に最高のひと皿だが、同店の冷製コーンスープをサンドイッチに組み合わせて、ランチをグレードアップするのもおすすめ。とうもろこしの甘みが広がり、もちろん、ワイングラスを傾けながらの夜の食事に用いても満足できる。
「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」のディレクトゥール・キュイジーヌ(総料理長)は現在、ミカエル・ミカエリディス氏が務めている。総料理長自らがよくその味を確かめるという「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」のパンを用いたサンドイッチとスープ。ランチにも夜にもおすすめで、日々の食事を格上げできるメニューだ。
「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」のメニューは、デイリーをアップグレードできるのが実にうれしい。
ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 丸の内ブリックスクエア店
東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア 1F
営業時間/11:00~21:00(カフェスペースはフードL.O20:00 ドリンクL.O20:30)
紹介メニュー/サンドイッチ(ハムとカマンベール)700円(プチサイズは550円)、サンドイッチ(スモークサーモンとアボカド)780円、冷製コーンスープ463円 ※価格はいずれも税別
提供時間/11:00~21:00
予約不要(予約の場合は当日の予約可能)
TEL/03-3217-2877
https://www.robuchon.jp/shop-list/laboutique-marunouchi-brick-square
https://www.marunouchi.com/tenants/9102/index.html
※商品は食材の仕入れ状況により、急遽販売が休止する場合があります。
写真の皿やカップは撮影のためのイメージで、実際はテイクアウト用のパッケージとなります。
Photograph:Kazunori Igarashi(WISH)
Text:Haruhiko Ito (office cars)