ジャケット
俳優・宮沢氷魚、
バンクシーな休日
2020.08.31
アートを介して多くの人が繋がりを持つ世界になってほしい。
現代生活は便利な半面、煩わしいことも少なくない。特に現代人はひとつの場所に定住し、ひとつの仕事に従事する人がまだまだ多く、その安定と引き換えにライフスタイルや発想などが硬直しがちと言われている。アートはそんな固くなったアタマをほぐす意味でも効果的な処方箋。例えば日曜日や休日など。ショッピング等で経済シーンを刺激するのもひとつの手だが、アートでもって心を刺激することも実に意味があるのだ。
特にバンクシーの作品などは、単純にアートワーク自体がキャッチーなデザインというだけでなく、その裏側にシニカルなメッセージを込めた刺激的な問題作が多い。視野を広げ考えさせてくれるという意味でも、その観賞は非常に意義深いものとなるはずなのだ。
実は今回ご出演いただいた宮沢氷魚さんも、アートを身近に感じつつ考えながら生活を送る人物。すでに学生時代から美術科目を選択するなど、積極的にアートに触れ合ってきたという。
「授業の一環ではありますが、絵を描いたり彫刻をしたり、エッチングなども好きで取り組んでいました。そういう経験が生きたというほどではないのですが、つい最近はリノリウム版画を使い、チャリティTシャツを製作したんです」
今のこの時代だからこそ、社会に対しアクションを起こせないかと考え、自らの手で版画プリントを施したチャリティTシャツのプロジェクトを、企画・製作したのだそう。そんな宮沢さんは、もっとアートという文化が広く日本に根付いていくことを願っているという。
「著名アーティストの展覧会が各地で開催され話題になることも多いのですが、一時の流行りなどではなく、より多くの人がアートを生活の一部として持続的に触れ合って楽しんでほしいと思います。そういった……
この続きはアエラスタイルマガジンVol.47で。
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宮沢氷魚(みやざわ・ひお)
1994年、アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。『MEN’S NON-NO』(集英社)専属モデルを務める。俳優として、ドラマ『コウノドリ』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『偽装不倫』などに出演。初主演映画『his』も大好評。9月17~23日には東京芸術劇場プレイハウスにて、『ボクの穴、彼の穴。』が公演。
【NEWS!】
『バンクシー展 天才か反逆者か』2020年10月4日までは横浜、10月9日から2021年1月17日までは大阪で開催。https://banksyexhibition.jp/
Photograph: Yoshihiro Kawaguchi(STOIQUE)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: Yurie Taniguchi
Text: Tsuyoshi Hasegawa(04)