接待と手土産
「慶希処AMATERRACE」の和栗の慶希
すべて実食! 自慢の手土産 #53
2020.09.28
神様にちなんだ縁起のよいスイーツで健康と幸せを贈る
手軽で扱いやすいカットケーキに比べ、丸のままのホールケーキには特別感がある。そこに季節感がプラスされれば鬼に金棒だ。少し秋めいてきたいまのシーズンに、ぜひセレクトしたいのが、「慶希処AMATERRACE(けいきどころあまてらす)」の「和栗の慶希」。いかにもご利益がありそうな店名は、東京・飯田橋にある“東京のお伊勢様”こと東京大神宮の参道に店を構えていることから。東京大神宮は、日本国民の総氏神である天照大御神と衣食住の守護神である豊受大御神を祭る神社。ケーキを“慶希(けいき)”としているのも、慶びと希望が広がることを願ってだ。
その名前に恥じることのないよう、味や品質はもちろん、安心、安全なケーキ作りを信条として、白砂糖やベーキングパウダー、ショートニング類を一切使用せずに焼き上げている。主役の熊本県産和栗はもちろんのこと、脇を固める素材にもとことんこだわり、種子島の黄金蜜芋、セイアグリーシステムの健康卵、日昇製糖の無添加有機黒糖、よつ葉乳業の無塩発酵バター、スロベニア産の天日塩ピランソルト、日田天領水など、添加物などを含まない食材や丁寧なもの作りをする作り手が作ったヘルシーな素材を厳選して使用している。
持ち上げると想像していた以上にずっしりと重い。期待に胸を膨らませながら、焼印の押された木箱を開けると、大きな栗がぎっしりと並んだ焼き菓子が顔を出す。その数はなんと13個。栗好きにはたまらない夢のようなスイーツだ。
メープルシロップに漬け込んだ風味豊かなメープルマロンと栗本来のうま味が味わえる渋皮付き和栗の2種類の栗を、優しい甘さの黒糖と蜜芋の生地が包み込み、絶妙なバランスの味わいが完成。発酵バターのリッチな香りと、生地に散らしたフレッシュなブルーベリーの酸味が絶妙なアクセントになっている。
高級感のあるパッケージは、祝い事や目上の人への贈り物にもピッタリ。縁起のよいネーミングで、大切な人の健康や幸せを祈る気持ちを込めるのにふさわしい贈り物だ。
慶希処AMATERRACE(Good Harvest株式会社)
東京都千代田区飯田橋4-2-5-101
価格/和栗の慶希5400円(税込・送料別)
問/03-5357-1256
https://www.cake-amaterrace.jp/
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Keiko Katanozaka
Edit & Text:Yuka Kumano