特別インタビュー

賀来賢人と過ごす、贅沢な時間。

2020.10.15

拝啓、父上様──。パーカーの万年筆を執り、俳優・賀来賢人は真っ白な便箋に縦書きで綴つづり始めた。「こういう文化はなくしちゃだめだと思う」前号と今号、2冊を並べると合わせ鏡のように、さまざまな角度から見えてくる彼の姿、思い、生き方。モノもエンターテインメントも時代の波に流され、消費されてゆくなかで、彼がいま、最も手に入れたいものは何か。

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“いま”を生きる、俳優の肖像

「じいちゃんが富士宮に家を持っていて、畑を耕したり動物を獲ったりしていたんです。毎年夏、そこに行くのが楽しみでした。お金をかけることより、東京育ちの僕にとってはそれが贅沢でした」

幼少期の「贅沢な体験」を尋ねると、しばし考えてそう答えた賀来賢人。2020年だけで5本の映画に出演、2本のドラマで主演を務めたほか、『半沢直樹』(TBS系)では森山雅弘役を好演。いま、最も多忙な俳優と言っても過言ではない。

小学校から高校まで都内の私立男子校育ち。「その点は両親に感謝していますが、贅沢をしていた家庭ではなかったと思う」と振り返る。高校3年生のときにスカウトされ、2007年にデビュー。大学に進学したが、俳優業に専念したいという思いが募り中退した。

「この仕事を始める前は、美容師にもなりたかったし、服屋やCMをつくる仕事もやってみたかった。叔母(女優の賀来千香子)が近くにいたので、この世界は甘くないとわかっていたから、うちの母親は反対していました。『せめて大学は卒業しろ』と。大学を辞めたことが一番の贅沢かもしれないですね(笑)」

いまは3歳の子どもが寝静まったあとに、映画を観たり本を読んだりするひとときが貴重に感じる。

「独身のときはいくらでも自分の時間あってなんでもできて……

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スーツ¥490,000、ニット¥120,000、ブーツ¥119,000/すべてエルメネジルド ゼニア(ゼニア カスタマーサービス 03-5114-5300)、万年筆¥30,000/パーカー(ニューウェルブランズ・ジャパン 0120-673-152)、その他はスタイリスト私物

賀来賢人(かく・けんと)
1989年7月3日生まれ、東京都出身。テレビドラマ『Nのために』、映画『ちはやふる ─結び─』『AI崩壊』など数々の話題作に出演。今年、映画『今日から俺は!! 劇場版』、テレビドラマ『半沢直樹』が話題に。12月11日には、映画『新解釈・三國志』の公開が控えている。来年1月のミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』にも期待が高まる。

Photograph: Daisuke Mizushima(D-CORD)
Styling: Arata Kobayashi(UM),
Prop Tonkachi(Maiko Akiyama+Ayami Kimura)
Hair & Make-up: Tatsuya Nishioka(Leinwand)
Text: Yukiko Anraku

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