特別インタビュー
女優 石橋静河 未来はわからない。だから美しい。
[MUSE]
2020.11.06
2020年、初秋。
すべてが一変した世の中で姿を変えず、静かにたたずむ名建築を女優・石橋静河が訪れる。
「すべてはコントロールできない。そのことを楽しめる人間になりたい」
そう語る、26歳の胸の内とは。
女優になる前はバレエダンサーを目指していたという過去をもつ。
「完成形に向けて己を見つめるのがバレエだとしたら、芝居は真逆。スタッフ、キャストがいて、そのコミュニケーションによって自分の型ができ上がっていきます。最初はそれが怖かったけど、いまではその状況を楽しめるようになってきました。よく考えれば日常も同じ。予想外のことが起こるのが人生ならば、不確定要素もおもしろがれるようになればいいのかな、と。それは恋愛にも通じることかもしれません。たとえば長年連れ添った夫婦の間で『そんなものが好きだったの?』なんて発見があったなら、それってすごくすてきな関係だと思う。たとえ恋人でも、100%理解し合うことは難しい。その事実を楽しめたらいいな、と思うんです」
ジャケット¥43,000、シューズ¥37,000/ともにニードルズ(ネペンテス 03-3400-7227)、ニット¥46,000/ルールースタジオ、ショートパンツ¥28,000/コラム(ともにエストネーション 0120-503-971) ピアス¥11,000、リング¥12,000/ともにフィリップ オーディベール(トゥモローランド 0120-983-511) ネックレスとソックスはスタイリスト私物
Photograph: Ryo Yonekura
Styling: Megumi Yoshida
Hair & Make up: Aya Murakami
Text: Maho Honjo
Location: Jiyu Gakuen Myonichikan