週末の過ごし方

「2021年、自分スタイル元年」。
ニュースタンダードを決めるのは、あなた自身です

2021.01.01

「2021年、自分スタイル元年」。<br>ニュースタンダードを決めるのは、あなた自身です

明けまして、おめでとうございます!

アエラスタイルマガジンを雑誌とタブロイドで創刊したのは、2008年のことです。そのときに掲げたメッセージは、「ニッポンのビジネスマンを応援します」というものでした。WEB版を2017年にスタートさせてからも、読者の皆さんのリアルな声に応えていく姿勢は一貫して変わりません。

いつもご愛読いただき、ありがとうございます!

2021年の年初に、まずは「誰もが健やかに暮らせますように」という思いを新たにします。そして、医療やエッセンシャルワークの現場で働く皆さんに安寧の日が訪れますように。

昨年は、私たちの生活を見つめ直す一年となりました。働き方、暮らし方、そしてファッションにも大きな変化が訪れています。あちらこちらで、「ニュースタンダード」といった言葉を聞く機会も増えました。何を守り、何を捨て、何を変え、何を新たに選ぶのか。「ニュー」の中身が明示されているわけではありません。週に5日、9時から5時まで出社。場合によっては、深夜も週末も働く。多くのビジネスマンがスタンダードにしていたそうしたスタイルは、意味を失いました。いつ、どこで、誰と、何を、なぜ、どのように行うのかといった仕事の進め方は、自分で決めていくほかないのです。

ビジネスウエアも同様でしょう。あなただけが知っている自分自身の5W1Hに沿って、何を着るのかを決めていけばいいでしょう。スーツを着るのか、着ないのか。ネクタイをつけるのか、つけないのか。スニーカーを履いて通勤するのか、しないのか。かつてのように、誰かに決められたり、誰かに指示を仰いだりする時代は終焉(しゅうえん)を迎えたのです。これまでも、アエラスタイルマガジンは、トレンドの妄信やスピードを競う消費の扇動を避けてきました。改めて襟を正し、そうした姿勢を推し進めていきたいと思います。

これからは、気持ちが上がるファッションや意味のあるライフスタイルを、一人ひとりが考えていく時代です。ニュースタンダードを生み出していく意思があれば、「ニュー」の中身は自分自身で考えることができるはず。それでも、ヒントが欲しいときや迷いが生じたときには、ぜひアエラスタイルマガジンをご覧になってみてください。WEBのお問い合わせアドレスにお悩み相談やご意見を寄せていただくのも、もちろん歓迎です。

「2021年、自分スタイル元年」。読者の皆さんの声にさらに耳を澄まし、濃霧のときにあっても行く先を照らす、トーチライトのようでありたい。アエラスタイルマガジンは、役立つ提案やワクワクするニュースをていねいにお届けしてまいります。

2021年 元旦
アエラスタイルマガジンWEB編集長
山本晃弘

プロフィール
山本晃弘(やまもと・てるひろ)
アエラスタイルマガジンWEB編集長/エグゼクティブエディター。服飾ジャーナリスト。「メンズクラブ」で編集者のキャリアをスタートしたのち、「ELLE a table」(現ELLE gourmet)「GQ JAPAN」「アエラスタイルマガジン」の3誌の創刊に関わる。2019年にヤマモトカンパニーを設立し、創刊より11年間務めた雑誌編集長を退任し、現職に就く。新聞、雑誌、WEBでファッションや腕時計などについて執筆するかたわら、広告制作、ブランドのコンサルティングも行っている。ビジネスマンや就活生にスーツの着こなしを指南する「服育」アドバイザーしても活動中。執筆著書に「仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。」がある。

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