特別インタビュー
町田啓太が主演!
雨宿りのような物語に期待
2021.02.10
本誌でもおなじみの俳優・町田啓太さんが、今季新たなテレビドラマにて主役を演じるという。町田さんと言えば昨年秋クールの『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』では、一途なイケメンかつ仕事もできる黒沢役を好演。また『今際の国のアリス』においては金髪で煙草をふかすアウトローな青年役でも話題をさらった。そんな独特な振り幅を見せる町田さんだが、最新作の『西荻窪 三ツ星洋酒堂』では、いったいどんな顔を見せてくれるのだろうか。
「本作では西荻窪のバー“三ツ星洋酒堂”を預かるバーテンダー、雨宮涼一朗という男性を演じています。基本的には育ちの良い好青年で、訪れた客を優しくもてなす人物。また、“西荻窪 三ツ星洋酒堂”では僕のほかに2人の同世代俳優がメインキャストを張っており、元同級生という設定の男子3人が織りなすドラマが、ストーリーをけん引していく内容です」
本作は単なるヒューマンドラマではなく、いくつか新感覚の“仕掛け”があるという。
「ちょっとユニークであるのが、この“三ツ星洋酒堂”では、カクテルに合わせて缶詰料理を提供しているところ。もちろんそのまま食べてもらうのではなく、シェフがひと手間かけておいしそうな料理にアレンジしているところがユニークです。おそらくこのドラマを見た方は、そんな缶詰め料理を自宅でも作ってみようと思うに違いありません(笑)」
今回町田さんはバーテンダー役ということだが、演じるに際して難しい部分はあったのだろうか。
「『今際の国のアリス』のときもバーテンダー役でした。でも、今回はもう少し正統派(笑)。カクテルを作る手順はもちろん、カウンター内での所作などもマスターしておく必要があり、僕も実際にホテルのバーなどに赴き、本職のバーテンダーさんからいろいろと学びました」
バーテンダーといえば、カウンター越しにお客の悩みを聞くような場面も多いもの。そんな聞き役に徹した演技なども見られるのだろうか。
「僕の場合“聞き役”というのとは少し違うかもしれません。たとえば誰かの悩みを聞く場合も、ただ耳を傾けているだけでは解決の方向に進まない場合があると思います。相手をキチンと知ろうとする態度がまずは大切。これは普段の生活から心掛けていることですが、今回の役でもそこを意識している部分は少なくありません」
たしかに相手を理解するということは、人間関係を構築するうえで大切なベースとなるもの。今回町田さん演じる雨宮涼一朗からも、人との接し方においていいヒントがいろいろと得られそうだ。
「僕は『西荻窪 三ツ星洋酒堂』の原作を読んだとき、なにか雨宿りのような物語だと感じました。土砂降りの雨の中、どこか雨宿りができると誰もがホッと安堵(あんど)するはず。そんな場所で出会った人たちと、どうやってこの悪天候を越えてきたかを互いに語り合う。そこで気付きを得るうちに晴れ間が戻ってまた歩きだす……。視聴の後、多くの人にホッと心を和ませてもらえるよう、すべてのシーンをひとつひとつ大切に演じたいと思っています」
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町田啓太(まちだ・けいた)
1990年生まれ。劇団EXILEのメンバー、俳優。ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『西荻窪三ツ星洋酒堂』Netflix『今際の国のアリス』などに出演。テレビ東京とめちゃコミックのコンテスト「僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!」の主演・審査員を務める。また大河ドラマ「青天を衝け」にも出演する。
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Photograph:Sunao Ohmori(TABLE ROCK.INC)
Styling:Taichi Sumura
Hair & Make-up:SHUTARO(vitamins)
Text:Tsuyoshi Hasegawa(TRS)