腕時計

ビンテージを装う腕時計
[腕時計で幸せになる。]

2021.02.17

腕時計でビンテージあるいはアンティークと呼ばれるのは、一般的にはクオーツが世界を席巻する1970年代より前に製作されたモデルとされている。2つの世界大戦を挟んでさまざまな機能を有する時計が開発され、個性的なスタイルや斬新なデザインが生み出されてきた。懐かしさを伴うレトロな雰囲気がデジタル全盛の現代では魅力的に感じられるせいか、かつて人気を博したモデルや、歴史を切り開いた記念碑的なモデルの復刻版が活発に製作されるだけでなく、ビンテージ特有のテイストを現代的にアレンジした新作も目立つ。

HAMILTON(ハミルトン)

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ハミルトン「イントラマティック オートクロノ」 大ぶりのリュウズやプッシュボタンもレトロ。6時位置に日付。自動巻き、ステンレススチール、ケース径40㎜、パワーリザーブ60時間、10気圧防水、12月発売予定、¥269,000/ハミルトン/スウォッチグループジャパン 03-6254-7371

ハミルトンの創業地はアメリカのペンシルベニア州ランカスター。現在はスイスに拠点を移しているが、かつての歴史を反映した「アメリカンクラシックコレクション」を展開。そのなかでもクラシカルなたたずまいが特徴の「イントラマティック」に、繊細に編み込まれたミラネーゼブレスのモデルが追加された。ブルーダイヤルにオフホワイトのサブダイヤルを組み合わせており、クリアなツートンにまとめたスタイリッシュなクロノグラフだ。

LONGINES(ロンジン)

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ロンジン「ヘリテージクラシック“タキシード”」 9時位置に30分積算計を配置した2レジスターのクロノグラフ。3時位置は通常秒針。セミマットブラックのカーフストラップ。自動巻き、ステンレススチール、ケース径40㎜、パワーリザーブ54時間、3気圧防水、¥361,000/ロンジン 03-6254-7350

戦争が終わり、自由と繁栄を取り戻した1940年代後半にオマージュを捧げるクロノグラフ。シルバーとブラックの配色のオリジナルモデルは、コレクターから「タキシード」と呼ばれており、そのネーミングを踏襲。自動巻きにもかかわらず「Automatic」の文字がダイヤルのどこにもないなど、当時のデザインをディテールまで忠実に復刻。ただし、ムーブメントはシリコン製ヒゲゼンマイを使用した最新の「L895.5」を搭載。

SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)

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セイコー プロスペックス「セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション 1968メカニカルダイバーズ復刻デザイン(SBEX011)」 自動巻き、ステンレススチール、ケース径44.8㎜、強化シリコン製ストラップ、300m防水、¥700,000/セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012

セイコーが国産初のダイバーズウォッチを発売して55周年。これを記念した復刻モデル。1968年に発表されたダイバーズは300m防水で当時世界最高基準のハイビートムーブメントを搭載(毎秒10振動)。1970年に冒険家・植村直己がエベレストに登頂した際に着用したことで知られる。このデザインを再現したモデルに現代のメカニカルハイビートキャリバー「8L55」を搭載。ケースは世界最高の耐食性を持つ「エバーブリリアントスチール」。

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アエラスタイルマガジンVOL.49 HOLIDAY 2020」より転載

Text: Keiji Kasaki

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