接待と手土産
シンガポール発モダン中華を
茶芸パフォーマンスと共に堪能[部長の名店]
四川豆花飯荘
2021.03.11
東京の中華シーンが面白いと言われて数年がたつが、新丸ビル創業と同時にオープンした四川豆花飯荘は、日本で創業13年がたったいまも新鮮に東京中華をリード。
そもそもは東洋と西洋の食文化の交流地・シンガポールで愛され続ける四川料理店の日本店。本店のシンガポール以外では東京のみで、正統派四川料理「正宗料理」と「シンガポール四川」の融合が味わえる。世界に旅立ちにくくなったコロナ禍、東京でシンガポールのモダン中華を味わうことができるのはうれしい。
井上高男料理長は「正統派の中華を基本どおりに、ぶれずに作りつづけたい」と言う。正しく古いものは常に新しい。四川に滞在経験もある部長もその味わいに太鼓判を押す。
もうひとつの魅力は、お茶。中国茶の滋味深さは知られるところだが、茶芸師の芸術的パフォーマンスが素晴らしい。「接待には“芸”も必要」と部長の言うとおり、このパフォーマンスは接待の印象を深める要だ。
Photograph: Reiko Masutani
Text: Sachiko Ikeno, Akane Matsumoto