特別インタビュー
吉沢 亮の新生活。
2021.03.17
前号に引き続き今号も表紙を飾ってくれた俳優・吉沢 亮は、大河ドラマの主演により、まごうことなく今年の「顔」のひとりとなる。大役を務める新しい生活で、男は何を思う?
『青天を衝け』放映直前に語られた、若手俳優の心意気とは?
主演する大河ドラマ『青天を衝け』の第1回の放映が5時間後に始まるというこの日、六本木のスタジオに現れた吉沢 亮は、まさに静謐(せいひつ)という言葉がぴったりの空気をまとっていた。撮影中も一切無駄口はたたかない。何かを主張することもない。カメラマンの求めるポーズにただ淡々と応じていく。
撮影後のインタビューでも同様だった。言葉は、抑制が利いていて、うっかりするとその熱を見落としてしまいそうになる。が、話が進み、よくよく聞いてみると強い意志と気概が伝わってきた。
今回、吉沢が演じるのは、日本の近代化に尽力した実業家、渋沢栄一。こののち、27歳の吉沢が栄一とともに江戸末期から昭和にかけて、一気に駆け抜けることになる……。
「もう、半年近く撮影は続いていて、台本の中に書かれている渋沢栄一という人間の思考だったり、キャラクターみたいなものはだいぶ染みついてきました。ただ、これから時代は変わっていくし、そのなかで彼が理想としているものもどんどん変わっていく。1年かけてひとりの一生を描くという僕にとっては初めての経験でもありますが、その変化をちゃんと恐れず演じていかないと、と思っています」
吉沢 亮が芸能活動をスタートさせたのは15歳のとき。が、仕事を正面から意識するようになったのは、そのずっとあとのことだ。
「純粋にこの仕事を〝仕事だ、これで食っていくんだ〞と思いはじめたのは、何かの作品がきっかけというよりは、周りが就活しはじめた21歳ぐらいのタイミングだったと思います……
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吉沢 亮(よしざわ・りょう)
1994年生まれ。映画『リバーズ・エッジ』(2018年)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(2018年)、『キングダム』(2019年)、『青くて痛くて脆い』(2020年)、『AWAKE』(2020年)など、話題作への出演多数。大河ドラマ『青天を衝け』も大好評放映中。映画『東京リベンジャーズ』が7月に公開。2022年の1月より舞台『マーキュリー・ファー』も控えている。
Photograph: Masaya Takagi
Styling: Daisuke Araki
Hair & Make-up: Takako Uchiyama(Commune Ltd.,)
Text: Haruo Isshi