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メンズのスーツスタイルに合うベルトの条件とは?
人気ブランドとともに解説

2022.06.16

メンズのスーツスタイルに合うベルトの条件とは?<br>人気ブランドとともに解説

「スーツにどのようなベルトを合わせればいいのか?」「どのようなブランドが人気なのか?」と悩む人は多いでしょう。この記事では、メンズのスーツスタイルに合うベルトの条件や人気ブランドを解説します。

スーツスタイルにおけるベルトの役割 

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最初にメンズのスーツスタイルにおけるベルトの役割を考えてみましょう。

ベルトの役割のひとつが「ワイシャツが外に出ないようにする」ことです。スーツスタイルでは、ワイシャツをしっかりとパンツの中にしまうことによって、すっきりとしたスタイリングを演出できます。

他にも「パンツ(スラックス)がずれ落ちないようにフィットさせる」という働きもあります。ゴムひもが組み込まれているパンツであればいいですが、基本的にスーツに合わせるスラックスは、ベルトがなければずれ落ちてしまうつくりになっています。

機能性だけではなく、「見た目を整えおしゃれな雰囲気を演出する」という役割もあります。スーツの色みに合わせて適切な色を選んだり、高級品を身につけてラグジュアリーな雰囲気を出すなど、その人本来のセンスを発揮することができます。

ベルトを選ぶときのポイント

次に「スーツスタイルに合わせるベルトを選ぶときには、どのようなことに気をつければいいのか」を確認していきましょう。

デザイン

ベルトの種類は多種多様であり、ビジネスシーンで使える「プレーンベルト」、カジュアルシーンで使える「メッシュベルト」、フォーマルシーンで使える「サスペンダー」などがあります。

ビジネスシーンで着用するベルトを選ぶ際は、華美なものはできるだけ避け、シンプルなデザインのプレーンベルトをセレクトするようにしましょう。

特に営業など、客先に赴くことが多い職種の場合、派手すぎるデザインのベルトをしていると、自分だけでなく会社の印象まで悪くしてしまう恐れがあるので、より配慮が必要です。

ベルトの長さ

ビジネススーツをスマートに着こなすためには、ベルトの長さもポイントです。ビジネスシーンで使用するプレーンベルトは、一般的に穴が5つ開いているものが主流になっています。

そしてベルトを留める際は、3番目の穴で留めるように調整することにより、スマートな着こなしを演出できます。

ベルトは購入時に長さを調整してもらうことができますし、自分でカットをして長さを調整することも可能です。自信がなければ、専門店で調整してもらうのがいいでしょう。

ベルトの幅

ベルト選びで意外と重要なポイントとなるのがベルトの幅です。選択を間違えてしまうと、ジャケットを脱いだときに、ベルトが目立ちすぎてしまうことがあります。

覚えておきたい法則は「ベルトの幅が細ければ細いほどフォーマルになり、太いとカジュアル度が強くなる」ということです。ビジネスベルトをセレクトするときは、なるべく太い幅のベルトは避けるようにしましょう。

ビジネスシーンにおすすめなのが「幅2.5cm」「幅2.7〜3cm」のものです。「幅2.5cm」は比較的細めでクラシカルなタイプ。「幅2.7〜3cm」がベーシックなタイプです。ビジネスシーンで着用する場合は、この2つのどちらかを選んでおけば間違いありません。自分の好みでセレクトしてください。

NGポイントを把握しておく

「ビジネスシーンにNGなベルト」をしっかり把握しておくのも、セレクトの重要なポイントになります。まずは「プレーンベルトでもカジュアル感の強いもの」は避けるようにしましょう。

先述の「メッシュベルト」もビジネスシーンにはふさわしくありません。ビジネスベルトはよりシンプルなものを選ぶべきですので、「カジュアル色の強いデザインであるメッシュベルト」は選ばないほうが賢明です。

また、ベルトの幅でも解説したように、「ベルトの幅が広いもの」も避けるべきでしょう。ビジネススタイルで合わせるベルトの幅で最適なのは「2.5〜3.5cm」ほどですので、それよりも太いベルトを合わせるとカジュアル感が強くなってしまいます。

またバックル(留め金)のデザインも、なるべく派手すぎないものを選ぶようにしましょう。

スーツスタイルに合うベルトの条件とマナー

続いてスーツスタイルに合うベルトの条件やマナーを確認しましょう。

革素材であること

ベルトの素材ですが、風合いと耐久性を考慮すると、やはり本革素材のベルトがいいでしょう。合皮ベルトに比べれば高額ですが、長く使用でき、風合いの経年変化も楽しめます。

一般的に、合皮は本革に比べると耐久性が低いとされています。トータルで考えると、合皮ベルトよりも本革ベルトのほうがコストパフォーマンスが高い場合もあり、まずは本革素材のベルトで検討するのがおすすめです。

また天然素材のもうひとつの魅力は、使い込むほど風合いに深みが出て、その人になじんでいくことです。使い込むほどベルトに愛着が湧き、自分らしい着こなしができるはず。

シンプルであること

ビジネスシーンで使用するベルトは、とにかくシンプルであるべきです。スーツスタイルはオーソドックスな形式を守ることも重要ですので、主張の強いベルトは相応しくありません。どれにしようか迷うならブラックのベルトが無難です。

前段落でも解説しましたが、「バックルにブランドロゴが入っているようなもの」はNGです。そのほかにもステッチが目立つようなものも避けるべきです。余計な装飾が入っているものはすべて選択肢から外し、とにかくシンプルなデザインにこだわるようにしましょう。

留め金だけでなくベルト全体のデザインも重要です。スーツに合わせるベルトのデザインで無難なものは無地、もしくは型押しの柄が細かく控えめなものです。クロコ柄など型押しが派手なものは基本的にNGと考えていいでしょう。

幅3.5cmを超えないこと

ベルト幅の解説は先ほどもしましたが、いま一度ベルト幅の条件についてまとめておきます。クラシカルなスタイルを好む人は「2.5cm」がおすすめ。ビジネスシーンでベーシックなものを好む人は「2.7〜3cm」がおすすめ。よりカジュアルなものを好む人は「3〜3.5cm」がおすすめです。

「3〜3.5cm」のベルト幅は、カジュアルでもフォーマルでも使用できるスタンダードな幅です。ただし「3.5cm」を超えてしまうと、あまりにもカジュアルな印象が強くなってしまいます。少なくともベルトの幅は3.5cm以下のものを選ぶようにしましょう。

また「2.5cm以下」のベルトもありますが、レディースのものに多く、また「モードに攻めすぎ」という印象を与えてしまうので要注意です。

ベルトの色はブラックかダークブラウン

スーツスタイルにおいて重要になるのが、ベルトの色です。ビジネスシーンで使用するベルトの色は、基本的にブラックかダークブラウンを選ぶようにしましょう。色に迷ったらブラックを選んでおけば失敗することはありません。

最近ではライトブラウン(明るい茶色)のベルトも人気です。しかしライトブラウンのベルトは、ブラックやダークブラウンに比べてカジュアルなイメージが強く、軽い印象を与えてしまいがちです。

特に落ち着いた雰囲気が求められる30代後半から50代にかけてのビジネスマンにとって、ライトブラウンのベルトはあまり好ましいとはいえません。ビジネスシーンのベルトはあくまでも「全体と調和させる」ものであって、ワンポイントで主張するものではないのです。

ベルトの人気ブランド

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それでは最後にベルトの人気ブランドを見ていきましょう。各ブランドの概要や、注目すべき商品などを紹介します。

Anderson's(アンダーソンズ)

イタリア北部パルマの名門レザーファクトリーの従業員、カルロ・ヴァレンティによって1966年に創業されました。レザーと革製品についてのノウハウを生かし、やがて名だたる高級店に注目されるほどのブランドに成長。実力派のベルトファクトリーとして有名になりました。

製品は英国のクラシックスタイルがベースになっており、そこにイタリアらしさを織り交ぜたハイブリッドスタイル。ベルトはすべてパルマの自社工場で生産。シンプルなベルトのほかに、素材を編み込んだメッシュベルトも有名です。

「ドレスベルト」の素材には子牛の革が使われており、上質な光沢が魅力的。高級感ある見た目ながら実用的な耐久性も備えており、長く使える商品がラインアップされています。サイズは「75」「80」「85」「90」の4種類。幅は3cmと、ビジネスシーンで使用しやすいデザインです。

Whitehouse Cox(ホワイトハウス コックス)

1875年創業の老舗。洗練されたデザインのベルトや、鞄、財布などのレザーグッズを製作しています。イングリッシュブライドルレザーを使用しているのが特徴で、製品は強く耐久性のある仕上がりです。

レザーは約10週間かけてタンニンなめしを施し、天然染料を深く染み込ませ、じっくりと時間をかけて作られています。こうした最高の素材を用いて、ベテラン職が高度な技術で作り上げます。製品の細部に「伝統」が宿り、見る者を飽きさせません。

「B2153 28mm BELT/BRIDLE」は、ビジネスシーンはもちろん、カジュアルでも使いやすい28mm幅。バックルは英国クラシックスタイルで、高級感がありつつも、全体的に軽めな仕上がり。こだわりのブライドルレザーが放つ光沢は、派手すぎず地味すぎない絶妙な存在感を示します。

ETTINGER(エッティンガー)

1934年にゲイリー・エッティンガーによって設立。現在はその長男ロバート・エッティンガーによって運営されている、イングランド有数の高級レザーグッズメーカーです。最高級レザーをすべてハンドメイドで製作しており、英国王室御用達のブランドです。

世界中のタンナーから最高級のものを仕入れ、最高の職人によって製品が形作られていきます。革はタンニンなめしで精緻に作られて、確かな高級感がありつつ、実用的な耐久性を持ち合わせています。

「3cm BELT スムースレザー・スクエアバックル」は、ETTINGERの定番にしてベストセラーのモデル。本体からバックルまで「シンプルさ」にこだわって作られており、ビジネスシーンにうってつけの一本です。

GLENROYAL(グレンロイヤル)

スコットランド中西部エア・シャーに拠点を置くレザーグッズブランド。1979年の創業以来、ブリティッシュクラシックの復権に寄与しつづけてきました。先述のWhitehouse Cox、ETTINGERと合わせて、「英国御三家」と呼ばれることもあります。

GLENROYALが主素材とするブライドルレザーは、成牛の革をベジタブルタンニング製法でじっくりとなめしています。革にはさらに蜜蝋や牛脂が手作業で塗り込まれており、製品を手に取ると、革製品らしい独特のいい香りがします。

「ハーネスベルト」は、まさにビジネスシーンにぴったりな一本。余計な装飾を極限までそぎ落としたシンプルな作りに加え、2.9cmと太すぎない幅が特徴。バックルはシルバーであり、厳粛な雰囲気を体現しています。オン・オフ問わず使用できるオールマイティーなベルトです。

Felisi(フェリージ)

アレッサンドロ・フェリージとアンナリサ・フェローニによって、1973年に誕生したイタリアンブランド。創業者が学生時代、趣味で製作していた革製品がたちまち評判になり、小さな革工場をオープンしたところからFelisiの物語は始まります。

創業以来地道に活動を続け、1996年にはドメニコ・ベルトラーニがデザイナーに就任。「伝統的なもの」と「革新的なもの」を組み合わせた独特なアイデアが生まれ、世界中で愛されるブランドになっていきました。

Felisiのベルトは、バッグと並んで、創業以来ずっと作られつづけてきたアイテムです。「699/6/A」は、ベーシックなビジネス向けのベルト。スクエア型のシルバーバックルが採用されており、より洗練されたスタイルを演出します。シンプルな作りで、トレンドに左右されず、長く使い続けられる一本です。

Andrea D'AMICO(アンドレアダミコ)

デザイナーのアンドレア・ダミコが、自らの名を冠したブランドを1991年にイタリアのボローニャで創業。多彩なレザー製品を手がけることで知られていますが、なかでも最も有名なのがベルト。トレンドを押さえたデザイン、確かな信頼性で、イタリアを代表するブランドとして知られています。

「クロコダイルレザーベルト」は、クロコダイルの革を使用したベルト。リアルレザーならではの独特な模様をしていますが、悪目立ちしないデザインで、ビジネスシーンでも活躍する一本です。トレンドに左右されないスタンダードな作りが特徴。

CORNELIANI(コルネリアーニ)

1958年、イタリア北部のマントヴァで創業。原料のセレクトから製品まで、一貫して自社で行い、高いクオリティーと圧倒的なコストパフォーマンスを両立しています。「見た目だけでなく商品の本質を捉える」という哲学のもと、さまざまな商品を世界に発信しています。

モダンとクラシックをうまく融合させ、「大人のラグジュアリースタイル」を体現しているCORNELIANI。トレンドを意識しながらも、基本的な製品作りは変えない堅固なスタイルが愛されています。

スタンダードなベルトは、牛革が使用されており、適度な光沢が高級感を演出します。シンプルながらも洗練されたデザインで、ビジネスシーンに最適な一本。幅は3.5cmと少し大きめですが、フォーマルおよびカジュアルを問わず、幅広いシーンで活躍してくれます。

COACH(コーチ)

1941年にニューヨン・マンハッタンで創業の皮革工房を起源としたブランド。ハンドバッグや財布、パスケースなどが代表的な商品です。日本では高級ブランドの代表的存在として知られており、特に若い女性に人気のブランドです。

「ワイドハーネスカットトゥサイズリバーシブルシグネチャーベルト」は、リバーシブルタイプのベルトで、COACHの象徴である「C」のシグネチャー柄になっています。幅は3.5cmであり、シーンを問わずに利用できる一本。

「ワイドレギュラーカットトゥリサイズリバーシブルレザーベルト」は、柄の入っていないタイプで、よりシンプルなデザインを求める人におすすめ。「ハーネスベルト」は、COACHのアイコンがさりげなく配置され、丁寧なステッチが施された人気アイテムです。

dunhill(ダンヒル)

1880年にロンドンで創業した老舗であり、世界中に認められている一流メンズブランドのひとつ。高級ブランドのなかでもさらに格式高い「トップブランド」として人々に親しまれています。サッカー日本代表オフィシャルスーツを提供しているブランドとしても知られています。

主な製品としては、紳士服やアクセサリー、レザーグッズ、フレグランス、ライターなど。「シャーシレザークラシックラウンドバックルリバーシブルベルト」は、表がブラック、裏がブラウンのリバーシブルタイプのベルト。パラジウム仕上げの長方形バックルが特徴です。

「リバーシブルクラシックラウンドバックルレザーベルト」は、ブラウンのベルグレイヴレザーを使用したリバーシブルベルト。とてもシンプルなデザインで、ビジネスシーンにぴったりな一本。30mmの幅は、細すぎず太すぎない絶妙なラインで、フォーマルおよびカジュアルを問わず使用できます。

BALLY(バリー)

1851年にスイスで創業した老舗高級ブランド。家族経営のリボン工場として始まり、たちまち急成長。19世紀末を迎えるころには、立派なグローバルブランドとして成長しました。伝統とコンテンポラリーなデザインが融合した、ハイセンスな製品が特徴。

職人チームは幅広い世代で構成されており、トレンドを採り入れつつ、伝統を忘れない堅実なモノづくりを継続しています。製品はハンドメイドで整えられており、細部にいたるまでBALLYのこだわりが強く感じられます。

「Ackles」はリバーシブルタイプのベルトで、表面にブラックの型押しレザー、裏面にブラックのスムースレザーが配されています。リバーシブルタイプのベルトはいくつもありますが、バックルまで両面デザインになっているのが特徴で、さまざまなスタイルを楽しむことができます。

まとめ

ベルトは「ちょっとした小物」と思われがちですが、スーツスタイルの印象を決定づける重要なアイテムです。

ビジネスシーンにおけるベルトを選ぶ際はいくつかの条件があります。カジュアルで砕けた印象や派手な印象にならないよう、できる限りシンプルなものを選び、シックにコーディネートするように心がけましょう。

各ブランドの特徴やこだわりを理解し、自分にとって最上の一本をセレクトしてください。

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