週末の過ごし方
別荘最新事情!
タイニーハウスが進化中です。
2021.07.07
環境に優しく、持続可能な暮らしが注目されるなか、ついに別荘の最終形態が登場!? バージョンアップを続けるタイニーハウスのトレンドとは?
死なない小屋
東日本大震災から10年が経過し、生き方や働き方が再考されるなか、新しいタイニーハウスが続々登場している。10㎡未満の小空間に、耐震性能を加えた「死なない小屋」もそのひとつ。地震の多い日本にとって、家を建てるうえで耐震補強は、何よりも気になる条件。死なない小屋はシェルター用の建材を使った屈強な枠組みで設計され、今後、スケルトンとして販売。電気やネット環境などのライフラインはオプションとなる予定だ。
郡上八幡タイニーハウス
一方、コロナ禍で進む企業のテレワーク。都市部よりも感染リスクが低く、生活環境のいい地方へとオフィスの分散化が全国的に進行中だ。そんななか、岐阜県では、サテライトオフィス誘致事業の支援を行い、今春、長良川鉄道の3駅の周辺でワーキングスペースを開設予定。そのひとつが「郡上八幡駅」の駅前に設置される「郡上八幡タイニーハウス」。郡上おどり、名水の町として知られる観光地に、無料で開放される予定だ。自然の近くで働くという選択肢は、ワーケーションのシンボリックな場としても注目を集めそう。
このふたつを手がけるのは、これまで多くのタイニーハウスをプロデュースし、小屋ブームをリードするYADOKARIだ。代表のさわだいっせいさんは「コロナ禍となり、別荘はもちろん、DIY的な暮らしという観点からもタイニーハウスへの期待は高まっています」と語る。
2000物件を公開中!
さて、気になる別荘は?
新築から中古まで全国の別荘物件を常時2 0 0 0以上掲載する「別荘リゾートネット」。「コロナ禍でアクセス数は2倍、問い合わせは約3倍と、ちょっとしたバブル状態」と語るのは編集長の唐品知浩さん。前職リクルートを退社後、2012年にサイトを立ち上げ、今年10年目に突入した。
「最近のトレンドは、リノベ前提で中古物件を購入する若い世代が増えていること。それと貸し別荘のサブスク化。今後、新たなビジネスモデルとして要チェックです」と言う。リモートワークの時代となり、別荘のアップデートが止まらない様相だ。
Edit&Text:Satoshi Miyashita