カジュアルウェア
旧き良きアメカジに思いをはせる、
ペニーズのTシャツ
【大人が似合うボーダー柄。其の5】
2021.07.16
いまや一年中袖を通すとはいえ、やはりTシャツが主役になるのは夏である。ただ、素材やデザインなど千差万別あるなかで、何を選べばいいのか決め手を欠く諸兄のために、スタイルや色柄などタイプ別に厳選して紹介。今回のテーマは、“大人が似合うボーダーTシャツ”。永遠のスタンダードともいえるボーダー柄は、配色やピッチ幅などで爽やかな印象だけでなく、シックにも装える万能パターン。若いうちも似合うであろうが、年齢を重ねてもそれがしゃれ感に好転するボーダー柄こそ、属性に左右されない多様性を尊ぶ現代にぴったりではないだろうか。
ビンテージ好きにはなじみ深いアメリカのカジュアルブランドのJCペニーが、1940〜70年代に展開していたレーベルを現代的にモディファイしたのがこちらのペニーズ。アイコンとなる胸にあしらったフォックスのワッペンは、35年前の日本製のミシンを使い、当時のざっくりとした風合いを再現したもの。細めのピッチのボーダー柄とくすんだような色合いもどこか懐かしく、太めの首のリブが小気味よいアクセントを添えている。裾と袖は“M縫い”と呼ばれるビンテージに見られる仕上げで、着ていくうちにステッチが経年変化を起こして味わいを増していく。胸ポケットも少しずらした位置に配して、かつてのアメリカ製に見られるラフな趣を意図的にトレースしているのも面白い。
問/セル ストア 03-6459-3932
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato