カジュアルウェア

ファッショントレンドスナップ 111
ファッション インフルエンサーとしても有名な
コロニークロージングの高田朋佳さんがTシャツの着こなしをガイド

2021.07.16

ファッショントレンドスナップ 111<br>ファッション インフルエンサーとしても有名な<br>コロニークロージングの高田朋佳さんがTシャツの着こなしをガイド

ファッションアイテムのなかでは、はやりすたりやデザインのバリエーションがほとんどないと思われがちなTシャツ。そんな超定番が、今年はなんだか久しぶりにザワついています。その原因は、有名な写真家の写真をプリントしたフォトTシャツやインスタ映えする言葉が書かれたメッセージTシャツ、フレンチテイストのボーダーTシャツなど、今季はいままでにないバリエーションがかなり出ているから。

今回は、そうしたトレンドのなかでも比較的トライしやすく、着ると上品さがあるTシャツをピックアップ。間違いなくワンランクアップしたスタイリングができますよ!

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指南役は、コロニークロージングのクリエイティブディレクターの高田朋佳さん。この会社はシンガポールでセレクトショップを運営し、日本ではオリジナルブランドを展開しているメンズファッション業界では知る人ぞ知る存在。

高田さんは、インスタグラム@tomoyoshi_takadaでフォロワー数9万5000人、ユーチューブではTAKADA CHANNELでメンズファッションのトレンドを解説するというファッションインフルエンサーで、そのファンはアジアにとどまらず世界中に広がっています。

そこで今回は、高田さんにいまいちばん気に入っているTシャツを教えていただいたのが、このカット。画像を見るだけではわかりにくいのですが、実はこれは最近急激に人気が出ているニットTシャツ。

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「普通のTシャツと違い、手に取った感触が滑らかで、ニットならではの独特のドレープ感には品があります。着てみるとわかると思いますが、普通のTシャツにはないラグジュアリー感を味わえます。それにニットなので、編み目が詰まっていなくて風通しも抜群!」と高田さんが力説。

Tシャツの色は、ホワイトやブラックといった定番色ではなくトレンドのブラウンを選び、パンツもタック入りのダークブラウンにまとめることで、どことなくエレガントで優しい感じが漂っています。

「Tシャツのコーディネートは、白Tシャツにブルージーンズというようなアメカジ的なコーディネートになりがちですが、全体の色をうまくまとめるとヨーロッパ的なスタイリングができます。ブラウンを選んだのは、リゾート感やソフトな印象を出したかったから。そこに自分が気に入っているアクセサリーをプラスしました」

高田さんがおっしゃるように、これがネイビーやブラックのワントーンだと、シャープなイメージでちょっとモード感の強い雰囲気になりますね。それと、よくよく細部を見ると高田さんならではのスタイリングのポイントがあることを発見。首元からは白Tシャツがチラっとのぞいています。

「首元に白Tシャツをチラっと見せることで、首元の肌色とブラウンのニットTシャツがなじんでしまうのを避けています。首元に、白いラインが入ることでアクセントが付くんです」

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肩にかけていたのは、凹凸感のある編み地のコットンカーディガン。こうすることで着こなしもグレードアップし、冷えた室内ではさっとはおれて一石二鳥。パートナーの方の体が冷えたときさっと膝かけがわりに渡してあげるという裏技も。

Tシャツのスタイルで欠かせないのが、ブレスレット。ミサンガなどのひものものも悪くはありませんが、ちょっとスポーティーでチープに見えてしまうこともあるので、できればシルバー系のブレスを。

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高田さんは、ネイティブアメリカンのデザインのものをチョイス。ペリー・ショーティというナバホ族の有名なジュエリー作家のものだとか。

全身はこのような感じです。こうしたブラウン系のコーディネートにしたときは、同色系の靴を選ぶというのが基本ですが、高田さんはそこをあえて外して黒靴をチョイス。パンツがダークブラウンなので、違和感なくまとまっています。こうした、古いルールに縛られない斬新な組み合わせは高田さんの真骨頂。

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履いている靴はグッチのビットローファー。

高田さんのコーディネートを私なりにアレンジしたのがこちら。

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エジプトのギザ45という高級コットンを使ったニットTシャツ¥26,400/ブルブレ、リネンコットンカーディガン¥26,400/ヴァンドリ、ウールのリップストップ織りパンツ¥29,700/コロニークロージング(以上コロニークロージング https://www.colonyclothing.jp/)靴はスタイリスト私物。

足元をスニーカーにするのも悪くはありませんが、全体がかなりスポーティーにふれていきます。ビットローファーはちょっとハードルが高いという方には、定番の黒ローファーや黒のデッキシューズなどがオススメですよ。

掲載した商品はすべて税込み価格です。

トレンドスナップのまとめはこちら

Photograph & Text:Yoichi Onishi

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