接待と手土産

「点天」のひとくち餃子
すべて実食! 自慢の手土産 #65

2021.07.26

「点天」のひとくち餃子<br>すべて実食! 自慢の手土産 #65

ひとくちサイズでパリパリと香ばしい、持ち帰り餃子として愛されつづける大阪名物

もはや中華料理の域を超え、国民食とも言えるほど日本の食文化に根付いている餃子。取り寄せの世界も活気を帯び、テレビ番組で特集されるほどの名店ぞろいだ。ご多分に漏れず、私自身も餃子好きで、いろいろな店に食べに行くし、自分でも作り、取り寄せもする。ただ、人に贈るとなると、もっぱら「点天」のひとくち餃子だ。

点天の生まれは大阪の北新地。「安くてうまい大衆食」というイメージの強い餃子の地位を向上したいと願う創業者の餃子愛から生まれた「ひとくち餃子」だが、そのこだわりのひとつがルックスだ。持ち帰り用の餃子と言えば、プラスチック容器に並べてビニール袋に入れるのが一般的だった時代に、木箱に詰め、高級感のある紙袋に入れた。さらに当時、食べ物に使うことが珍しかった深みのある青色の包装紙を採用。高級店の寿司の折り詰めを思わせる品格をまとわせた。

もちろん人気の理由は見た目だけではない。具の主役のニラに、高知県の契約農家が朝一番に収穫したもののみを使うなど材料にもこだわる。水分量が多く、肉厚でシャキシャキとした歯触りのニラを日本中で探したら、高知の朝採りニラに行き着いたそうだ。選び抜いた小麦粉で作った皮は透けるほど薄く、パリパリ感が半端ないし、ごま油の風味とほんの少しピリッとする一味唐辛子の隠し味も、食べだしたら止まらない理由のひとつだ。45個入りを購入しても、ペロリと食べてしまう。

生まれたときからお土産に使ってもらえることを追求してきた点天の餃子は、ひと口サイズで食べやすく、焼き方も簡単で扱いやすい。また、冷凍ではなく生の餃子を届けることで出来たてのおいしさを味わえるなど、贈り物としての魅力が満載だ。

創業時はPRをほとんど行っていなかったが贈られた人がまた次の人に贈り、人から人へと口コミで広がった結果、現在の地位を確立したという。味よしルックスよしの点天の餃子は、人とのつながりを大切に思う贈り物にぴったりだ。

1050_45個

点天
大阪府大阪市此花区島屋 4-4-12
価格/ひとくち餃子30 個入り1429円・45個入り2130円(税込み・送料別)
問/0120-888-399 https://www.hitokuchigyoza.jp/

過去の手土産の記事はこちら

Edit & Text:Yuka Kumano

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