週末の過ごし方
ヒルトングループが初めて京都に!
アジア初進出のリゾートホテル
「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」が誕生。
2021.11.11
ヒルトンのラグジュアリーブランドホテル「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts(ロクキョウト エルエックスアール ホテルズ アンド リゾーツ)」が、京都の衣笠鏡石町(きぬがさかがみいしちょう)にオープンした。
世界各地の魅力的なロケーションにある「LXR ホテルズ&リゾーツ」は、ヒルトンの独立したコレクションブランドとして2018年に誕生。その土地の歴史や文化に根ざし、唯一無二かつ至高のサービスを提供している。「LXR ホテルズ&リゾーツ」としてアジア太平洋地域での初進出となり、ヒルトングループでは京都でのホテル運営は初めてとなる。
ホテルがある場所は、京都市内北部に連なる丘陵、鷹ヶ峰(たかがみね)と鷲ヶ峰(わしがみね)、天ヶ峰(てんがみね)を総称した鷹峯三山のふもとに位置し、敷地内には一級河川「天神川(てんじんがわ)」が流れ、川のせせらぎが聞こえる静謐(せいひつ)なひとときを楽しむことができる。
この天神川は、平安時代に川のほとりで紙を漉(す)いた紙座があったことから紙屋川(かみやがわ)とも呼ばれ、紙を漉く「漉(ろく)」という言葉がホテル名称「ROKU」の由来であり、山や川といった自然に囲まれた土地独自の環境を表している。
京都の伝統工芸とモダンが融合した客室
全114室の客室は5つのタイプからなり、客室の広さは49㎡~100㎡まである。鷹峯三山の雄大な景色が楽しめるよう、全面ガラス張りの窓になっており、季節ごとに移り変わる風景を堪能することができる。
この地は、芸術家にして茶人である本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が400年以上前に築き上げた芸術村(※1)で、才能ある芸術家を世に輩出してきた琳派(りんぱ)という流派が発祥した地であり、着物メーカーとして創業した「株式会社しょうざん」が、“美しいものは、美しい環境から生まれる”という思想のもと、庭園の整備や日本各地の美しい建造物を移築し、多くの人に訪れてもらえるようにしてきた場所でもある。
※1 さまざまな分野の芸術家や職人を集めて芸術活動に専念するための村、通称「光悦村(こうえつむら)」。
インテリアデザインを手がけたのは、アジアを拠点とし世界有数のリゾート地でラグジュアリーホテルの実績を多数持つ「BLINK Design Group」。日本では初めての起用となり、京都の伝統工芸や職人の技術、素材を用いて、この土地が有する世界観や文化を独自の目線で表現し、屋内と屋外の境界をなくし静けさが感じられる施設になっている。
五感を刺激する唯一無二のレストラン「TENJIN(テンジン)」
「自然・芸術・料理」をモチーフに、本阿弥光悦の琳派から着想を得た独自の盛付技法など、鷹峯という地ならではの美しいフレンチ料理を提供。和傘照明が目を引く落ち着いた雰囲気の店内は、京都の伝統工芸である「竹細工」をテーマにアートワークが施され、「シェフズテーブル」「オールデイダイニング」「ザ バー」と3つのシーンに分かれており、スタイルや用途に合わせて使い分けできる。
雄大な自然に溶け込む癒やしのスパ「THE ROKU SPA」
ホテルの北側に位置する「THE ROKU SPA」は、鷹峯三山に囲まれた、最もこの土地の空気を感じることができる空間。天然温泉を使用した屋外サーマルプールやフィットネス、トリートメントルームを備え、滞在中のボディーメンテナンスをサポート。
水引や和紙、切麻(きりぬさ)、唐櫃(からひつ)など、この土地のみでしか体感することのできない自然のアイテムを採り入れており、使用するのは、ホテルのシンボルツリーでもある北山杉のエッセンスをシダーウッドベースでブレンドしたオリジナルアロマオイル。
型にはまらない独自の美学を築き上げてきたこの場所のストーリーや歴史、文化など、滞在を通じてまだ知られていない京都の奥深い魅力に浸れるリゾートホテルを目指し、この思いを「Dive into Kyoto(ダイブ イントゥ 京都)」というコンセプトに込め、「知る人ぞ知る京都の魅力」を提供していく。
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
住所/京都府京都市北区衣笠鏡石町44-1
問/075-320-0111
www.rokukyoto.com
Text:AERA STYLE MAGAZINE