調べ・見立て(見立て)
就寝前の「読書」は、ビジネスパーソンの大切な自分時間。
編集長の「見立て」。#50
2021.12.17
リモートワークが一般的になり、自宅のPCでデスクワークをすることも増えました。メールだけでなく、プロジェクト単位のグループで交わされるスラックなどでも頻繁にメッセージが行き交い、ビジネスパーソンが読む文字の量はますます増えているように思います。
そうした状況のなかで、読書に関するアンケートを実施しました。「月に何冊くらい本を読みますか?」という質問に対して、いちばん多かった回答は「2~3冊」の26%、「5冊以上」と回答したツワモノも24%に上ります。「ほとんど読まない」と回答した人も14%いますが、俗に言われている「活字離れ」は意外と進んでいないようです。
では、忙しいビジネスパーソンはいつ本を読んでいるのでしょうか。従来は「長い通勤時間を読書に活用する」パターンが多かったように思います。出勤そのものがマストではなくなったのも影響してか、「通勤時間中」に読書をするという回答は20%にとどまりました。最も多い回答は、「就寝前」の37%です。以前と比較すると、夜の時間を自宅で過ごすことも増えました。地上波テレビのドラマなどが全盛期であった時代であれば、その視聴時間が延びる結果に直結したでしょう。最近では、若者が地上波放送ではなくYouTubeやゲームなどに時間を使っているという分析をよく聞くようになりました。一方でビジネスパーソンには「読書」でゆっくり時間を過ごすスタイルが定着している様子が、今回のアンケート結果から推察できます。
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