特別インタビュー

元ラグビー日本代表キャプテン、HiRAKU代表取締役
廣瀬俊朗の「新しいリーダー論」。[後編]

2022.01.19

走り続ける廣瀬俊朗が考える、リーダーに必要なエレメント。

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廣瀬の活動は止まらない。次々と新しいプロジェクトをスタートさせている。

自身が得てきたリーダーシップのノウハウを伝えるためのコンテンツの開発。あるいは、「日本人のよさを日本人に気づいてもらう」ことを目的に、ソウルフードである味噌汁をもう一回見直すマルコメとのプロジェクト。

そんな忙しい日々を縫って、廣瀬は、いままた慶應義塾大学大学院に通いはじめている。さらには、英語のレッスンも続けている。己を高めるためには、惜しまず時間を費やすストイックな人なのだ。

高校時代、廣瀬は、数学を中心にした理科系が得意だった。慶應で学んだのも機械工学だった。

「論理立てて、ひとつの答えが出るのがすごく気持ちよくて。逆に曖昧で、先生から言われても、いやいやそれは先生の解釈でしょ、と思ってしまう国語が嫌いだったんです」

しかし、そんな廣瀬のマインドは、いつしか変わっていた。

「ラグビーをやっていくと、ロジックだけじゃない世界があるんです。なんだ、この見えない力は、というような。そこはやっぱり、誰かを助けたい思いとか、目的のためにみんなで戦う気持ちとかが作用してくるんですね。そんな力が宿ったときに、すごくいいラグビーができる。決して数字では表せないものかもしれないな、と思ってから、すっきりしないことも受け入れられるようになった。そんなことをラグビーを通して学んで、人らしくなった気はします(笑)」

最後に、「それにしてもやることが多すぎじゃないですか」と向けると、こう返してきた。

「周りからはそれで怒られてます。欲深いんですかね。自分の時間はないし、プロジェクトもありすぎて、どうしていいかわからないし、そもそもアスリートって、休むのがヘタなんですよ。ずっと練習と試合に追われてたから、どう休めばいいのかわからなくて。仕事を少しずつ絞っていってクオリティーを上げていく、が40 代を迎えるにあたってのテーマですね」

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廣瀬俊朗が考える、現代のリーダーに必要な7つのエレメント。

1. 知らない世界、居心地の悪い世界に入ってみる
2. 仕事相手とも世界観を一緒につくっていく
3. チームは幹を共有し、個々の自由度は多少残す
4. プロジェクトでは大義と目的に共感してもらう
5. 一緒にやる仲間をとことん信じる
6. 常に学び続け、アップデートする姿勢を忘れない
7. 厳しい意見を言う人を自分の周りに置いておく

<<インタビュー前編はこちらから

プロフィル
廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)
1981年10月17日生まれ。大阪府出身。元ラグビー日本代表キャプテン。引退後は株
式会社HiRAKUの代表取締役として、ラグビーに限らずスポーツの普及、教育、食、健康に重点をおいたさまざまなプロジェクトに取り組む。日本テレビ系ニュース番組『news zero』に木曜パートナーとして出演中。

ジャケット¥103,400/タリアトーレ、ニット¥17,930、パンツ¥19,910/ともにシップス、靴¥37,950/ポルペッタ × シップス(すべてシップス 銀座店  03-3564-
5547
)、ポケットチーフはスタイリスト私物

「アエラスタイルマガジンVOL.51 AUTUMN / WINTER 2021」より転載

Photograph: Yoshihiro Kawaguchi(STOIQUE)
Styling: Hiroshi Morioka(GLOVE)
Hair & Make-up: Yasutomo Koike(k.e.y hair & make)
Text: Haruo Isshi

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