カジュアルウェア

気温15度のときの服装選びのポイント。
朝夕と昼で選び方はどう変わる?

2023.01.30(最終更新:2023.09.19)

気温15度のときの服装選びのポイント。<br>朝夕と昼で選び方はどう変わる?

季節の変わり目は気温差もあることから、どんなコーディネートにするか頭を悩ませます。温度調整が難しく、朝昼夜の寒暖差が大きい時期だからこそ、気温に適したコーディネートを選びたいものです。今回は「気温15度」に着目し、最低気温、最高気温別に、最適なアイテムやコーディネートを紹介します。ライトアウターやインナーで防寒性をキープしながら、おしゃれさを兼ね備えた着こなしのテクニックを紹介します。

目次
  1. 気温15度とはどれくらいの寒さ?
  2. 気温15度のコーディネートとアイテム選びのポイント
    1. 最高気温15度の服装はライトアウター×ニットがオススメ
    2. 寒暖差もカバーできる万能なシャツコーディネート
    3. カジュアルファッション好きならロンTを合わせる
    4. 寒さ対策を万全にしたい人にはスウェットがオススメ
    5. レイヤードが楽しめる旬なワークジャケット
    6. シンプルなトップスもライダースでおしゃれに格上げ
    7. おしゃれさと防寒性を兼ね備えるロングコート
    8. 最高気温15度のビジネスシーンでの着こなし
    9. 最低気温15度はノーアウターで着こなす
    10. 1枚でも、はおりとしても大活躍の頼れるシャツ
    11. 主役級スウェット&パーカーを楽しむ季節
    12. ライトアウター代わりならカーディガンが便利
    13. ファッション度を一気に上げてくれるGジャン
    14. スポーティー派は軽めのブルゾンをセレクト
    15. テーラードジャケットで上品なコーディネートに
    16. 最低気温15度のビジネスシーンでの着こなし
  3. 気温15度の着こなしはアウターやインナーで調整するのがポイント

ひと口に気温15度と言っても、「最高気温15度」と「最低気温15度」では、体感温度はまったく異なります。最高気温であれば朝晩の冷え込みが予想され、最低気温であれば、日中の暑さが予想されます。そうなると着用するアイテムも異なってくるはず。では、それぞれの場合で、どんなアイテムがふさわしいのか見ていきます。

朝晩と日中の寒暖差のある最高気温15度を快適に過ごすには、ライトアウターとインナーを用いて温度調整するのがオススメです。一方、最低気温15度の場合は基本的にはアウターの必要はありません。今回はそれぞれの気温に適した着こなしを紹介します。

最高気温15度の季節にはライトアウターとインナーの組み合わせが重要。防寒性はもちろんですが、重くなりすぎず、上品さを損なわないコーディネートであるかという点もポイントです。では、まずはインナーから見ていきましょう。

最初に紹介するのはニットです。どんなアウターとも相性がよく、上品に仕上げてくれるニットは欠かせないアイテムのひとつ。保温性や吸放湿性といった機能性に加え、上品さを演出してくれるのが魅力です。選ぶべきは、さらりと着用できるハイゲージのニット。シンプルでありながらも旬を採り入れられるモックネックのニットや、ニュアンスカラーのケーブルニット、差し色にも使えるイエローやレッドのカラーニット、個性を楽しめるボーター柄のニットなど、多くのバリエーションがあるのがニットの魅力です。薄手のハイゲージだと少し寒さが気になるという人は、アウターの中に着ても着ぶくれしないローゲージニットを合わせてみてもいいでしょう。

カジュアル感をキープしたまま大人らしい洗練された印象を作るうえで、シャツはバリエーションをそろえておきたいアイテムのひとつです。インナーとして着用するのであれば、色はホワイトやライトブルーといった派手さのないシンプルなもの、柄はストライプもいいですが、まずは無地を選ぶのがオススメです。寒さ対策を意識するのであればフランネル素材を選ぶなど、生地感も合わせてチェックしたいポイントです。カジュアル感を強調したいのであれば厚手のオックスフォードシャツやデニムシャツもいいでしょう。また、シャツだけだと朝晩出かける場合は少し肌寒く感じそうという人はラウンドネックセーターをオンしたり、タートルネックを中に合わせるのもオススメのコーディネートです。

ライトアウターに合わせるアイテムとしてロンTもオススメのアイテムです。マウンテンパーカーといったカジュアルアイテムに合わせるのはもちろん、ジャケットやカーディガンなどきれいめなアイテムに合わせても、ほどよくカジュアルダウンした着こなしになるのもロンTの特徴です。定番の白のロンTはどんなコーディネートにも合わせられる一着ですが、カーキやグレー、マスタードといった色みのロンTも、遊び心を演出するには最適です。カジュアルな印象が強いロンTですが、合わせるアウターやパンツを白系のペールトーンで統一すれば、クリーンに仕上がり、エレガントな大人の着こなしとなります。そのほかにもタックインしてカジュアルさを抑えたり、スウェットやパーカーと合わせてレイヤードを楽しんだり、ちょっとしたスタイリングで差が出せるのもロンTの魅力。その日の気分や合わせるアイテムによってカジュアルさのバランスを取れるのもロンTの魅力です。

カジュアルムードなスタイリングをしたいけど、ロンTだと少し寒そうという人には防寒性も兼ね備えたスウェットやパーカーを選ぶといいでしょう。コーチジャケットやマウンテンパーカーなどに合わせてカジュアルに仕上げたり、ジャケットやロングコートと合わせてほどよく大人っぽさをプラスできるのもスウェットならではです。着まわしを考えればブラックやグレーなどのカラーがオススメです。どんな色のアウターにも合わせやすいため、一着持っていれば重宝します。もちろん、ホワイトで爽やかさをプラスしたり、トレンドのロゴ入りを選んでコーディネートのアクセントにするのも一案です。また、きれいめコーディネートでまとめたいのであれば重要なのがボトムス選び。スラックスやテーパードパンツを選べば、カジュアルすぎない上品な着こなしとなります。逆にラフさを演出したいならワイドパンツやカーゴパンツを採り入れるのもありです。トップスとのボリューム差シルエットを狙うならスキニーパンツがオススメです。

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最高気温15度の時期に最適なインナーがわかったら、次はアウターを軸にした着こなしを見ていきましょう。この時期にトレンド感を採り入れるなら寒さ対策もバッチリなワークジャケットがオススメです。ラフな印象で実用性の高いディテールがいまの気分を演出してくれます。ワークジャケットは丈の短いものが多いので、レイヤードして楽しむのがポイント。キャメルのセットアップに白のパーカーを合わせてこなれ感を演出したり、ブラウンのワークジャケットの中にデニムジャケットを重ね着するといった着こなしも、大人らしいカジュアル感を演出できます。もっとシンプルに着こなしたいなら、カーキやベージュのワークジャケットに白のモックネックカットソーやラウンドネックニットといったクリーンなスタイリングがオススメ。ニット帽やマフラーといったアクセント小物は温度調整にも役立ちます。

風を通さないライダースは最高気温15度の季節に選びたいアウターのひとつ。インパクトのあるアイテムなので、Tシャツやカットソーといったシンプルなトップスを合わせるだけで男らしい着こなしとなります。しかし男らしい印象が強い分、ライダースジャケットは、着こなし次第では武骨な印象にもなります。それはそれで悪いわけではありませんが、スマートさを演出したいのであれば、合わせるアイテム選びが重要です。例えば、シングルのライダースジャケットにドレス感のあるスラックスやきれいめな革靴などを合わせて上品に仕上げたり、ダブルのライダースジャケットにはタイドアップしてみるなど、選ぶアイテム次第でエレガントな雰囲気を演出できます。

朝晩が冷え込むようになる最高気温15度の季節は、防寒性を意識したコートもアウターの選択肢のひとつとなります。選ぶべきは、脱ぎ着しやすく、脇に抱えてもかさばらないうえに、さらっとはおるだけでスマートに決まるロングコートがオススメです。代表的なコートといえば、スタイリッシュな印象のステンカラーコートやチェスターコート、より大人な雰囲気でエレガントなトレンチコートが挙げられます。ベージュやネイビーは定番カラーですが、秋ならつやのあるブラウンや赤みがかったカラーに挑戦してみるのもいいでしょう。春ならライトブルーのような明るい色みを選ぶのも楽しいものです。ボトムスにはキレイにまとまるスラックスやストレートパンツ、またはカジュアルさが漂うワイドパンツを合わせて今っぽさを楽しむのもいいでしょう。

スーツスタイルが基本のビジネスシーンでも、最高気温15度の着こなしは気をつけたいもの。温度調整ができる重ね着を意識して、季節を感じられる色柄を選択することがポイントとなります。秋が深まる季節には、ジャケットとシャツに合わせたニットの重ね着がオススメです。Vネックのセーターを選べば襟の開きやネクタイをきれいに見せることができます。クルーネックは優しい印象のため人気の高いアイテムですが、首元が詰まって見えるため注意が必要です。オフィスカジュアルがOKの職場ではジャケットの代わりにカーディガンをセレクトするのも一案。ジャケットよりもリラックス感がありながらも、知的な印象を損ないません。一方、春先はスプリングコートの出番です。爽やかなネイビーやベージュのコートに春らしい明るい色のセーターやニットを合わせるなど、季節を感じられるコーディネートを楽しみましょう。

最高気温15度では欠かせなかったライトアウターも、最低気温15度の時期は基本的には必要がなくなります。そこで活躍するのがニット系トップス。1枚でも比較的防寒性の高いアイテムではありますが、下にシャツやロンTを合わせれば、寒さが増す朝晩にも対応でき、気温が上がる日中には脱いで肩にかけたりや腰に巻いたりするなど、寒暖差によって温度調整できるのが魅力です。トレンドを意識するならローゲージのセーターがオススメ。ブラック、グレー、ネイビー、カーキなどのベーシックなカラーリングに、首元や裾から白のシャツやロンTをのぞかせれば、着こなしに奥行きが生まれます。ラウンドネックセーターが合わせやすく、シャツをインすれば清潔感のある大人の雰囲気に、ロンTをインすればよりリラックスした雰囲気が生まれます。個性を演出したい上級者はセーターに明るい色柄を選ぶといいでしょう。

メンズファッションの定番であるシャツも最低気温15度で活躍するアイテムです。1枚で着るのはもちろん、フロントボタンを開けるだけでも見ための印象は変わり、スタイリングの幅が広がります。まず選びたいのは、1枚でも様になるレギュラーカラーシャツや、丈夫な生地で朝晩の防寒にも役立つオックスフォードシャツ。基本の白はもちろん、ブルーやチャコールグレーなどの定番カラーは、ぜひワードローブにそろえておきたいアイテムです。少し物足りないという方は、チェックやストライプの柄を採り入れてコーディネートのアクセントにするのもオススメです。朝晩の外出など、少し肌寒いと感じる場合は、薄手のニットをインナーに着たり、シャツの上に重ねるといいでしょう。着こなしによってある程度の寒暖差に対応できる頼もしいアイテムです。

最低気温15度はスウェットやパーカー1枚で過ごせるちょうどいい季節といえます。シンプルでカジュアルなアイテムですが、アクセントカラーを選べば1枚で主役級のトップスとして活躍します。グリーンやブルーといったビビッドな色合いはもちろん、チャコールやカーキといったアースカラーを選んでも、新鮮なスウェットスタイルが完成します。また、トレンドのロゴデザインやフォトプリントを採り入れると一気に今っぽさがプラス。ロゴであれば胸元に大きく入っているものや左胸にさりげなく入っているもの、フォトプリントであれば背中に入っているものなど、バリエーションが豊富なので、好みのスウェットを見つけてコーディネートを楽しみたいものです。

最低気温15度の時期は基本的にはアウターなしでも快適に過ごせますが、軽めのアウターをあえて採り入れることで、コーディネートの幅が広がります。そこでオススメなのがカーディガンです。Tシャツやカットソーの上にさっとはおるだけ温度調整ができるので、朝晩と昼の寒暖差がある外出の際に便利です。カーディガンがもつエレガントさを引き出したいなら、ベージュやグレーなどのニュアンスカラーをチョイスし、インナーも同系色でまとめたワントーンコーデがオススメです。もちろん、ドロップショルダーのシルエットを選べばいまっぽさも演出できます。また、最近増えているボタンレスカーディガンも選択肢のひとつ。ミニマルでリラックス感のある雰囲気が魅力です。より大人っぽく着こなしたいなら、ロングカーディガンを選ぶのもいいでしょう。軽快感はそのままに、コートのような上品さもあるので、品のある大人の着こなしには最適な一着といえます。

カジュアルながらしゃれ感が漂うGジャンもオススメのアウターのひとつ。通気性がいいので、気温が上がる昼でもそこまで暑いと感じることはないでしょう。選ぶときに意識したいのがカラー。定番のインディゴはもちろん、都会的な印象のブラックやグレー、よりカジュアル感が出るウォッシュドなど、好みのムードに合わせて選びましょう。合わせるインナーは白Tシャツや白カットソーが王道。Gジャンより少し丈の長いものを選んでレイヤードを意識すると、こなれた印象となります。よりきちんと感を出したいときは白シャツをセレクト。こちらもGジャンより少し丈の長いものを合わせてバランスをとりましょう。どの色のGジャンもボトムスはブラックやベージュが合わせやすく、テーパードやスキニーですっきりと仕上げると上品にまとまります。一方、ゆったりとしたシルエットのチノパンでこなれ感を演出するのも一案です。

着丈の短いブルゾンはスポーティーな着こなしが好みの人にオススメのアウターです。例えば、ウインドブレーカータイプのナイロンブルゾン。ジャージーやトラックジャケットほどはスポーツウエア感はないので、ブラックやグレー、ネイビーなどの落ち着いた色を選べばアーバンな着こなしとなります。また、最近人気が高まっているスイングトップもほどよくスポーティーさを楽しめるブルゾンです。裏地のない軽めのタイプならこの時期にも重宝します。Tシャツ、ポロシャツ、ニットなど、あらゆるインナーとの相性がいいのが特徴です。ウインドブレーカータイプと比べるとやや落ち着いた雰囲気なので、インナーに差し色として明るめの色を選ぶとコーディネートのアクセントになります。

カジュアル化が進む昨今でも、きちんと感は残したい。そんな人にオススメしたいのがテーラードジャケットです。インナーにTシャツやカットソー、薄手のニットを合わせれば最低気温15度程度の季節も快適に過ごせます。裏地のない薄手のジャケットを選べば、気温が上がる日中も暑すぎることなく、脱いで手で持ってもかさばりません。選びたいカラーはネイビーやベージュ、ブラック、グレーといった定番色がオススメです。また、インナーのカラーを変えるだけで与える印象を変えることができるのもテーラードジャケットの魅力です。例えばインナーに白を選択すれば爽やかさを演出でき、ジャケットと同系色のインナーを選べば、エレガントな印象を与えることができます。オフの日でもきれいめなスタイルを作りたい人には強い味方です。

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最高気温15度のビジネスシーンでは、ジャケットやコートの中にセーターを合わせるスタイリングをオススメしましたが、最低気温15度ではアウターは基本的には必要ありません。シャツの上に合わせるアイテムを工夫することで気温対策は可能です。そこで採り入れたいのがジレやニットベスト。スーツスタイルならジャケットやパンツの色と合わせたワントーンコーデがオススメです。また、職場でビジネスカジュアルが許可されているのであれば、ジレやベストの色や生地に変化をつけるのもいいでしょう。ブラックやチャコールグレー、ブルーなど、スーツより少し濃い色、もしくは淡い色が合わせやすいカラーです。上級者はヘリンボーンやニット生地でほどよくコントラストを効かせてしゃれ感を演出するのもオススメ。ジレだと少し肌寒いと感じる場合は、色を合わせながらニットやカーディガンといった長袖を合わせるといいでしょう。

最高気温15度、最低気温15度のそれぞれに適したアイテムやコーディネートを見てきましたが、気温15度の季節は朝晩と日中の寒暖差に対応できる着こなしが重要です。まずは主役になるアイテムをベースに、その日のプランやムードに合わせて、スタイリングを考えるといいでしょう。ライトアウターとインナーの重ね着や、1枚で様になるアイテムを工夫しながら、防寒性もありながらトレンドも意識した着こなしを楽しんでください。

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