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週末の過ごし方

前進し続けるラウドネス・高崎 晃、
メルセデスAMGと共鳴する。

2022.02.28

一流と一流は互いに惹かれ合い、そのシンクロニシティは時に新しい何かを創出する。そう、国境を超え高い評価を勝ち得た孤高のギタリスト・高崎 晃と、創設から55周年の節目を迎えるメルセデスAMGの関係のように――。

40年の飽くなきロックスピリット。

「現状にまだ満足し切れていないっていうのがあるんでしょうね。ミュージックシーンにおいての立ち位置だけでなく、いろんな面で現状を打破したい。そういう思いが強いから、まだまだ上を向いて進んでいける」

そう力強く語るのは、ラウドネスのギタリスト、高崎 晃さんである。

1981年に自身の理想とするロックを追求するべくラウドネスを結成。日本のハードロック/ヘヴィ・メタルシーンをリードしただけでなく、日本のロックバンドとして初めてニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンのステージに立つなど、ワールドワイドな評価を獲得。海外でのツアーやロックフェスにも招かれ、リスペクトを浴びる存在だ。

「音楽は世界共通とよく言われますけど、世界中のいろんな所へ行って、何万人ものロックファンが集まっている前で演奏してきて、いつの時代でもヘヴィ・メタルやハードロックが好きな人がこんなにたくさんいるんだというのを、実際に自分の目で見てきました。ギターソロの演奏技術がどうのこうのとかいうよりも、リフ一発弾くだけでウオーってなったり、ギターのリフを口ずさんでくれたり。自分たちの音楽が、こんな遠い所まで、こんなに浸透しているのだと思うと、驚きましたし、音楽やってきてよかったなっていう思いで、感動しましたね」

2021年にラウドネスはデビュー40周年という大きな節目を迎え、年末にはそれを記念するアルバム『SUNBURST~我武者羅』をリリースした。

40年やってきて、いま思えばあっと言う間だったような気もするんですが、節目節目でいろんなことがあったし、節目というのは人にとって大事だと思うんです。もう1回気を引き締めて前進して行こうという思いが生まれてきますから。このアルバムには、40年間のそれぞれの時代のラウドネスのいろんなテイストが、バンドメンバー4人のケミストリーによって、計算ではなく自然と醸し出されていると思います」

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40周年記念アルバム『SUNBURST ~我武者羅』。魂を込めた真髄が、ここにはある。

このアルバムには、ラウドネスの真骨頂と言うべき、スピード感にあふれた、ヘヴィーで、エキサイティングな楽曲、さらにデビュー当時の80年代を彷彿(ほうふつ)させる『輝ける80’s』や、影響を受けたエドワード・ヴァン・ヘイレンに捧げるナンバーも収録されている。

コロナ禍が高崎さんの創造性を刺激した部分もあったという。

「コロナ禍になって、世界ツアーや海外でのフェスティバルがことごとくキャンセルや延期になり、この2年ぐらい日本にいる時間が長くなっているうちに、日本のよさを改めて発見することが増えたんです。それに向き合った楽曲が『大和魂』や『日本の心』。このアルバムでは、自分でほとんどの楽曲の歌詞も書いていますが、ここまで書くとは自分でも思っていなかった。でも言いたいことがいっぱいたまってきて、ひとつ歌詞を書いたら、降ってくるように次から次へとワードが浮かんできて。コロナ禍になって、元気を無くしている人たちを元気づけたいなっていう気持ちで書いた曲もあります。40年やってきて、音楽に対する向き合い方が変わってきたのは意識しますが、だからこそ、いましかできないことを伝えたい、いまやるしかない、そういう思いで作りました」

年齢を重ね、キャリアを重ねながら、若き日と変わらない、いやそれ以上のロックスピリットは、どこから生まれてくるのだろうか?

「最後の最後まで諦めないで、ずっと理想を高く持って、向上心を捨てなかったということでしょうか。その部分はいまも失っていないと思っています。こんなもんか、これでいいか、と思いだしたら、たぶんもっと前に終わっていたような気がします。自分にとってのロックは、魂が揺さぶられるような音、それを音楽として示していくこと。反骨精神がいちばんロックな部分じゃないですか。少数派であっても、心からいいなと思えるもの、感動できるもの、それを大事にしていきたいんです」

メルセデスAMGのインスピレーションから生まれる音楽。

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メルセデスAMGの独自開発によるスポーツモデル。ロックのさらなる高みを目指す高崎さんの理想をかなえる車だ。

飽くなきロックスピリットの体現者と言うべき高崎さんだが、その音楽と車とは切っても切り離せない絆で結ばれている。

「僕は、車を単に移動の手段とは捉えていないんです。全てがアーティストとしての自分の音楽に影響してくる。振り返ってみると、そのときどきに乗っていた車で、自分の作る音楽も変わってきていたことに気付きました。大きめの四駆に乗っていたときは、ヘヴィーな曲だったり、ミディアムテンポだったり、ちょっとレイドバックした音楽が生まれやすい。スポーツカーに乗りはじめると、スピード感が欲しくなる。その車を運転しているときに聴いていて気持ちいい音楽を生み出したいという思いが強くなる。だから、車のルックスはもちろん、内装デザインやオーディオも重要。車で音楽を聴くときの静粛性や、エンジン音の心地よさもすごく大事ですね」

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どこまでも理想を追求していく姿に、メルセデスAMGと自身との共通点を見いだす。
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パフォーマンスとラグジュアリーが同居しながら、航空機のコックピットのように操作系を機能的に配置。

そう語る高崎さんの理想をかなえる車がある。現在の愛車「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」だ。その愛車がまとったボディーカラー(マットブルー)からインスパイアされたオリジナルカラーのギターを作ったことからも、その愛着ぶりが伺える。

「メルセデスとの出合いは8年ほど前。最初に選んだのは、Eクラス クーペ。ルックスがいいし、品がある。安全性も高い。素直にいい車だなと思いました。2020年の夏ごろに、マットブルーの『メルセデスAMG GT 4ドアクーペ』に乗り換えました。全体的にモンスター級ですよね。存在感のあるボディサイズももちろんですが、それを感じさせない駆動力を備えていて、反応が早い。乗っていてストレス感じることがまったくない。
低速走行でもすごくいい音がするようにチューニングされているし、走行モードをスポーツ+に切り替えるとアクセルワークにもダイレクト感が更に出てくる。重心もグッと下がって、このクルマが本来持っているポテンシャルを強く感じることができます。すごく気に入っていますよ。車のスケール感が大きくなったぶん、音楽のスケールも大きくなったような感じがします。スピード感もより出てきたし、ずっしりとした安定感もある。ニューアルバムは、まさにその影響を受けて生まれたものと言っていいでしょうね」

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漲(みなぎ)る力強さと官能的なラインが巧みに融合したエクステリア。
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シャシーの開発にもモータースポーツのノウハウを投入し、優れた性能を実現。

そんな高崎さんに、フェイスリフトした「メルセデスAMG GT 53 4MATIC+」に対面してもらった。カラーは、存在感が際立つマットなセレナイトグレーマグノ。

「このマットなグレーカラー、見る角度によってダークに見えたり、シルバーっぽく見えたり、明るい太陽光の下ではまた表情が変わりそうですよね。すごく魅力を感じます。自分のはマットブルーなんですが、マットペイントのクルマが走ってきたときって、何か特別なものを感じさせますよね。それでいて、意外と簡単に手入れができるのもいい」

「ステアリングの形状もよりスポーティーなデザインに変わって、実際握ってみると滑りにくい素材が使われていたり、配慮が行き届いています。フロントのルックスもよりシャープで力強く、リアのディフューザーも素材からして雰囲気があり、ブラックで引き締め、センスを感じます。この車に乗ったら、いままでよりもワイルドなラウドネスの曲がたくさん生まれそうな予感がしますね」

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「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を愛車とする高崎さん。パワフルでレスポンスに優れ、「ストレスをまったく感じない」と言う。
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眺める角度によって表情が変化するボディーカラー。「すごく魅力を感じる」と率直な感想をもらす。

常に前進を続け、ロックのさらなる高みを目指す高崎 晃さん。よりダイナミックに、よりスポーティーに、より信頼性高く進化を続けるメルセデスAMG。共通項を感じる部分があるに違いない。

「僕の使っているギターは、僕と共同設立者で立ち上げたキラー・ギターというメーカーの『KG-Prime』というモデルなんですが、ずっと研究を続けながら、マイナーチェンジを繰り返し、自分のわがままを100%投入して理想のギターを追求しつづけています。もう30年ほどになりますね。その意味では、メルセデスAMGのエンジニアの方と通じるものがあるかもしれません。モータースポーツへの情熱をベースに、自分たちの理想を具現化しようとしているのを感じます。僕たちも音楽を作るうえで、楽器や機材も含め、とことん理想を追求していく。そういう部分で共通項を見いだせるような気がします。
メルセデスAMGは、創設から55周年の節目を迎えるそうですね。素晴らしい車をリリースされているので、このままどんどん攻撃的に、かつ安全に、前進していってほしいなと思います。ラウドネスも40年やってきて、自分自身も還暦という節目を迎えて、ゴールが近づいてきているという感覚はありつつも、年を重ねてきたからちょっとシブく行こうとか、そういうことは全然思わない。もっとハードに、もっと派手に、そんなふうに思っています。この先も『これまででいちばんロックだ‼』と言われる作品をつくれるよう、まだまだ挑戦したい」

高崎 晃さん、ラウドネス、そしてメルセデスAMG。アグレッシブに前進しつづける者同士が繰り広げる刺激的な展開から、ますます目が離せない。

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プロフィール
高崎 晃(たかさき・あきら)
日本を代表するヘヴィ・メタルバンド「ラウドネス」のギタリスト。ロックバンド「レイジー」を経て、1981年にラウドネスを結成。その後世界進出し、1986年にはアルバム『LIGHTNING STRIKES』が全米ビルボード総合チャートで64位を記録するなど、世界的な人気を集める。高度なテクニックに裏打ちされたギタープレーや楽曲は多くのファンを魅了し、国内外のミュージシャンにも大きな影響を与えている。昨年末にリリースした40周年記念アルバム『SUNBURST ~我武者羅』が好評発売中。自身でもメルセデスAMG GT 4ドアクーペを所有。

<データ>
車名:メルセデスAMG GT 53 4MATIC+(ISG搭載モデル)
全長×全幅×全高:5054×1953×1455mm
排気量:2999cc
エンジン:DOHC 直列6気筒 ターボチャージャー付
最高出力:320kW(435PS)/6100rpm
最大トルク:520N・m(53.0kgf・m)/1800〜5800rpm
トランスミッション:電子制御9速A/T
※全て欧州参考値

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高崎 晃さんの写真ギャラリーはこちらからご覧いただけます。

Photograph:Hiroyuki Matsuzaki (INTO THE LIGHT)
Hair & Make-up: Miyuki Inoue(3 stars smaile)
Text:Yasushi Matsuami
Edit:Haruhiko Ito

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