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腕時計

オーデマ ピゲ 名品と呼ばれる5つの理由

2022.04.07

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ロイヤル オーク、伝説に彩られた半世紀

今をさかのぼることちょうど半世紀、1972年4月15日、その後のタイムピースの歴史を書きかえるエポックメイキングなモデルがヴェールを脱いだ。その名は、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」。ラグジュアリースポーツウォッチというジャンルを確立したパイオニア的な存在として、その名をご存じの方も少なくないだろう。

1875年の創業以来、伝統に立脚した高度な時計製造技術の一方、革新的なアプローチを続け、スイス時計業界をリードしてきたオーデマ ピゲが、創業100周年を前に放ったチャレンジングなモデルこそ、この「ロイヤル オーク」だった。この時計が誕生した1972年は、クォーツウォッチの登場により、スイス時計産業が苦境に立たされた、いわゆる「クォーツショック」が深刻化しつつある時期だった。複雑機構のスペシャリストであるオーデマ ピゲは、そんな時代の中にあっても順調に業績を伸ばしていたが、これまでとは違う新しい腕時計の必要性も強く感じていた。そこで、ラグジュアリーとスポーティという、当時は相いれないと考えられていた概念を大胆に融合することが試みられた。

プロジェクトがスタートしたのは発表の2年前の1970年。デザイナーには、数々の名機を手がけ、“時計デザインのピカソ”と呼ばれることになるジェラルド・ジェンタが起用された。驚いたことに、このデザインの締め切りは、発注の翌朝だったという。あまりにも特急の依頼だったが、ジェンタはホテルに自身を缶詰めにして、徹夜でデザインを仕上げたと伝えられている。さらに興味深いことに、当時のオーデマ ピゲ グローバルCEOジョルジュ・ゴレイからの「革新的なスティールウォッチを」というリクエストを、「革新的で防水性のあるスティールウォッチ」と聞き間違えたジェンタは、潜水士のヘルメットを着想源とする八角形ベゼルにビスを備えた、50m防水の薄型ケースのデザインを完成させる。ケースサイズは直径39㎜。当時としては破格のラージサイズだっただけではない。価格は3300スイスフラン。同時期のYGケースモデルが、2990スイスフランだったことを考えると、スティールでありながら破格の価格設定。しかもファーストロットは1000本という、当時のオーデマ ピゲとしては破格の生産数だったという。全てにおいて、常識を超えた伝説的なモデルとして、「ロイヤル オーク」は誕生したのだった。

初年度の売り上げ本数は490という記録が残っている。このことは、一定の評価を得ながらも、いきなり大人気を博したわけではないことを示している。それでも長年にわたってコレクションの中で存在感を示し、進化も重ねながら地歩を固め、ラグジュアリースポーツウォッチというカテゴリーにユーザーの意識が追いついた2000年代半ば以降、その評価は決定的となった。

ロイヤル オークが名品である5つのポイント

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今年、記念すべき50周年を迎えたこのレジェンドウォッチだが、手にすることは極めて困難な状況が続いている。手作業を主体とした手間暇のかかる製造プロセスを採っているため、製造本数がごく限られていることが大きな理由だろう。しかし、クオリティの追求を身上とするオーデマ ピゲは、昔ながらのスタンスを守り、決して量産化に流されることはない。

ここで改めて困難な製造プロセスを押さえながら、ロイヤル オークが名品と呼ぶにふさわしい存在であるポイントを検証していこう。

◆手作業による仕上げの数々

面取り、ポリッシング、サテン、ヘアラインなど、仕上げには手作業による計162工程、5時間以上を要する。例えば八角形ベゼルは、面取り部分にポリッシングを施す際、円形であれば一度に全体の研磨作業ができるところ、八角形ゆえに1辺ずつ仕上げる必要があり、全部で70もの工程を要する。各部位ごとにアングルを変えたり、異なる仕上げ方法を採用したりしながら、熟練技術者がこの作業に当たる。実は18K素材よりも、ステンレススティールの方が硬度が高いため、より困難で時間を要する。

◆アンティーク機械を用いた文字盤製造

文字盤のグランドタペストリー、プチタペストリーの仕上げには、複雑な意匠を完璧に再現するため、伝統的なアンティーク機械が用いられている。台形のパターンが連なる大型の金属板を、パンタグラフと呼ばれる装置でトレースし、文字盤上にこのパターンを小型化してエングレーブする工程が採られている。注意深く見ると、各台形間のドットタイプのパターンや、台形の表面にも同心円状の筋目仕上げが見て取れる。いかに繊細で時間を要する工程であるかがうかがい知れる。

◆新しい製造プロセスによるロゴ

50周年記念モデルから、シグネチャーロゴが従来のプリント仕様から、ゴールドの薄い層を重ねる化学的プロセスによるガルバニック加工の24K製に一新された。アルファベットの各文字が髪の毛ほどの細いゴールドの糸で繋げられたこのレリーフのロゴは、手作業でダイヤルに取り付けられる。従来以上に繊細なプロセスを経て、文字盤により立体的な表情が与えられている。

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◆複雑で時間を要するケース製造

八角形ベゼルの表面にはヘアライン仕上げ、面取り部分にはポリッシュ仕上げが施され、ベゼル上の8個のWG製の六角形ビスは、全て文字盤センターに向けて統一されたポジションでセットされていなければならない。さらに防水性を確保するためのパッキンを挟み込むなど、複雑な構造のケースは、1点1点手作業で仕上げられる。ケース製造だけでも10時間以上を要する。

154ものパーツからなるブレスレット

ケースからバックルに向かってテーパードした一体型フォルムのブレスレットを実現するため、徐々にサイズが小さくなっていく20ピースのリンクと154点ものパーツからなる複雑な構造を持つ。2022年新作から、最初の4コマが徐々に薄くなる仕様に変更され、手首へのフィット感が向上した。組み立てのみならず、各リンクの表面にはヘアライン、エッジ部分にはポリッシュ仕上げを施すなど、ブレスレットが完成を見るのに約6時間を要する。

進化をやめない“伝説”の現在形

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「ロイヤル オーク」は、先見性に満ち満ちた50年前のデザインを今も守りながら、ディテールにまで意を用い、ユーザー本位の進化を続けてきた。50周年を祝う「ロイヤル オーク クロノグラフ」を見てみると、ケースサイドのべヴェリングと呼ばれるポリッシュ仕上げの斜面部分がやや広がり、より印象的な輝きがもたらされているのが分かる。ラグも装着感を高め、ブレスレットにスムーズにつながるよう、エルゴノミーが向上した形状に変更された。アワーマーカーの長さの比率も、視認性を踏まえつつ他のモデルとの統一が図られている。

搭載するのは、自社製フラバッククロノグラフ・キャリバー4401。「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」に採用され、信頼性の高さが証明されているものだ。50周年記念仕様の22Kピンクゴールドローターも心憎い演出だ。

半世紀にわたり、たゆまぬ進化を重ねてきた「ロイヤル オーク」。伝説が伝説であり続けるため、「ロイヤル オーク」は、これからも前進を続けていく。

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    「ロイヤル オーク クロノグラフ」新色となるカーキグリーンのグランドタペストリーダイヤルと、色調を揃えたストラップとが、PGケースと絶妙のコントラスト。自動巻き、直径41㎜、PGケース、アリゲーターストラップ、5気圧防水。5,775,000円。
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    「ロイヤル オーク クロノグラフ」シルバーカラーの文字盤をフィーチャーしたスティールタイプ。自動巻き、直径41㎜、SSケース&ブレスレット、5気圧防水。3,905,000円。
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    「ロイヤル オーク クロノグラフ」1972年のオリジナルモデルの文字盤カラーを忠実に再現した「ナイトブルー、クラウド50」ダイヤルを採用。自動巻き、直径41㎜、PGケース&ブレスレット、5気圧防水。8,305,000円。

ロイヤル オーク 時を刻んだ50

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ブランドのアイコンウォッチである「ロイヤル オーク」は1972年に誕生し、今年で50年を迎える。このアニバーサリーを記念して、【見て、触れて、学ぶ】をテーマとしたエキシビションが開催される。このイベントでは、1972年発表当時のオリジナルモデルをはじめとする希少なヴィンテージモデル、本邦初公開となる当時のデザイン画や製作における技術的な資料、歴史を伝える写真や動画、発売当初の広告ビジュアルなどが展示される。また、来場者のロイヤル オークに関する知識レベルを試せる「ロイヤル オーク クイズ」や、記念撮影のフォトコーナーでは、エンターテインメント性のあるコンテンツ、さらに「ロイヤル オーク」の象徴でもある八角形ベゼルの精密な磨きを見学できるコーナーも用意。歴史や製造工程など、50年の歩みとともに「ロイヤル オーク」の人気の秘密をより深く理解し、堪能できるこのイベントにぜひ足を運んでみたい。

■開催概要
会期:2022年4月15日(金)〜6月5日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
休館日:会期中無休
開館時間:11:00 - 19:30(最終受付1900
入場料:無料(事前予約優先)
主催:オーデマ ピゲ
<<詳しくはこちら
*開館時間・休館日が予告なく変更になる場合があります。

問/オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0789

Text:Matsuami Yasushi

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