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『パリスとお料理』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #18【番外編】

2022.03.24

『パリスとお料理』<br> いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #18【番外編】

“おうち時間”を余儀なくされたことにより、セレブやインフルエンサーのおうち料理をInstagramのフィードでよく見かけるようになった。ヒップホップ界のレジェンド、スヌープ・ドッグがレシピ本を出版したり、セレーナ・ゴメスが料理番組を担当したりと、話題に事欠かない“旬”のジャンルと言えるだろう。

そんなセレブのお料理ブームのなか、まったく参考にならないのに面白すぎると話題の料理番組がある。Netflixにて配信中の『パリスとお料理』がそれ。パリス・ヒルトンがホスト役を務め、ゲストと共に料理に挑戦。数々のハプニングを乗り越え、完璧に装飾されたダイニングでトークをしながら食事を楽しむ番組だ(いわゆるドラマ番組のカテゴリーではないが、そこには確かな“ドラマ”がある!)。

ゲストはキム・カーダシアンやラッパーのスウィーティーなど豪華な顔ぶれ。ギラッギラにデコレーションしたマスク、料理のテーマに合わせた?豪華なドレス、歩行に不向きなピンヒール姿でスーパーに行き、お手製のレシピノートを見ながら慣れない買い物をする。知らない食材は店員に聞きながら購入。40万円もするトリュフをポンと買ってしまう姿はさすが!

キッチンでも、これから料理をする者とは思えない衣装で登場。手にする道具もスワロフスキーが施されていたり、ハートの形をしていたりと、とにかく機能性がないものばかり。調理用手袋をするのにもひと苦労で、オシャレなグローブを外せばいいのに彼女は外したりしない。なぜなら、パリス・ヒルトンだからだ。

ブレンダーに何かのふたを入れて壊してしまったり、生地がうまく固まらなかったり、何かとハプニングが尽きないながらも、なんとか前向きな“パリスパワー”で乗り切ってゆく。彼女の自己肯定感MAXな姿は、見ていて前向きになれる不思議な力を持っている。オシャレをしたいからする、かわいいから食べ物にグリッターをかける、なかったら作る。常に自分らしさを貫いているのだ。

ゲストに対してのおもてなしも、100%でなければ気が済まない。テーマに合わせたインテリアや小物を取り寄せ、楽しんでもらえるよう完璧に装飾する。それは番組に対しても言えることで、ただの料理番組ではなく、パリスだから面白い、パリスにしかできない番組に仕上がっているのだ。

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