特別インタビュー
伊勢丹新宿店 メンズ館1階
コスメティクス 副店長 奥村 南さん
この人から買いたい、この一品
2022.03.25
コミュニケーション力はお煎餅屋さんのアルバイトで磨きました
2年前にメンズ館コスメ売り場に着任しました。コスメは基本的に男性も女性もアイテムは変わりませんが、女性は華やかさや雰囲気を変えるなど変化を求められるのに対して、男性は身だしなみを整えたいとお考えになるお客さまが多いように思います。
アエラスタイルマガジンの読者であるビジネスマンのお客さまからのご要望も、年齢層によってさまざまです。40代ではスキンケアが主体になります。年齢が上がり肌質にも変化が出てくるので、それまで気にされなかった方も本腰を入れて取り組もうと思われるようです。30代はヘアケアを考えはじめる年齢ですね。20代の方はメイクにご興味をお持ちになる方が増えています。目の下のクマやヒゲのそり跡の青みを消すため、BBクリームをお求めになられたりされています。
男性の美容は「何をどうすればよいのかはわからないけど、漠然といまの状態を変えたい」と思われている方が多いようです。女性は美容に対する前知識をお持ちですが、男性はまだまだ情報が少ないのでしょう。ここメンズ館のコスメティクスは2月にフロアを拡大しました。最近は男性美容について紹介するWEBサイトやSNSもありますが、ぜひ伊勢丹新宿店も情報発信基地としてご活用いただきたいと思います。
私もお客さまとのコミュニケーションを円滑にするため、日頃からさまざまなメディアで情報収集するようにしています。化粧品だけでなく、サプリメントなど、そのアイテムを使うたびにリフレッシュして心が豊かに楽しくなれるシーンをイメージできるように心掛けています。私もストレスをためないように、2週間に1度のひとりカラオケは欠かせません。カラオケ好きの後輩と曲を決めてハモりの練習をしたり、定期的に集まったり。まだ表に出ていない楽曲やアーチストの情報など最新の楽曲の情報は、テレビ番組『関ジャム 完全燃SHOW』で仕入れています。結婚式の余興などを依頼されることも多いですが、いつでも喉は万全です(笑)。
どんなお客さまとでも円滑なコミュニケーションができるのは、高校生のころアルバイトで学んだから。友達はファストフードやカフェなどでバイトしている人も多かったですが、私は自転車で見つけたお煎餅屋さんで働いていました。同僚はパートの奥さま方、お客さまも近所の方々という地元密着型のお店でトーク力を磨けたのかもしれません(笑)。
カラオケのほか、もうひとつの趣味は映画。最近だと『キングスマン:ファースト・エージェント』を観てきました。邦画より洋画派ですがアメコミ系ヒーローものや、若手の俳優さんが主役の映画は、あまり興味ないです。昔からトム・クルーズやトム・ハンクス、ロビン・ウィリアムズといった渋いオジサンが好きみたいで。え、これも地元のお煎餅屋さんで培われたのかも?(笑)