カジュアルウェア
新年度スタート、紺ブレで気分を上げて、いざ出社。
女性スタッフからの好感度もマックス!?
ファッショントレンドスナップ140
2022.04.27
実際のジェントルマンのコーディネートを深掘りしていきましょう。ご登場いただいたのは、ストーリー アンド ザ スタディー フィッターの永瀬太一さん。実は、三陽山長 東京ミッドタウン日比谷店内では、ストーリー アンド ザ スタディーのオーダーができるようになっていたのです。
まずは、紺ブレのチェックを。ゴールドのメタルボタンには何もデザインが施されていないシンプルなもので、6個付き。
「ボタンは選べますが、ビジネスで使うことを考えると、紋章や動物などの刻印が入っているクラシックなものではなく、何もないフラットなもののほうが使いやすいと思います。ボタンの色は伝統的にイギリスやアメリカのものはゴールドです」と永瀬さんが解説。
そこに甲木さんから貴重なアドバイスが。
「紺ブレをオーダーするなら、個人的にはダブルがイチ推し。もちろん、いきなりダブルは厳しいと思う方はシングルでもいいと思いますが、ボタンはゴールドのメタルに。実は、女性的には、ややもすると制服的なブレザーをかわいく見せるポイントのひとつだったのです」
全身コーディネートは、Vゾーンがシルクのレジメンタルタイにタイバーを着け、シャツは細かなストライプ。下半身はミリタリーグリーンのコットンパンツに、ブラックのクラシックなレースアップシューズ。
「パンツは、グレーのウールパンツというのがトラッドの王道ルールですが、トレンド感やスポーティーな感じを少し出したいなら、グリーン系のコットンパンツがよいと思います。会社のドレスコードがもっとカジュアルな場合は、デニムにローファーやスニーカーというのもおすすめです」と、永瀬さんからコーディネートの提案が。
ちなみに、ダブルのブレザーは、永瀬さんのように上から2段目のボタンを留めるのが一般的。英国王室の昔の写真を見ていると、いちばん下の段もボタンを留めているものを見かけますが、それをまねすることを否定はしませんが、ファッションにこだわりのある上司から苦言をいただく恐れがあるかも。
最後に永瀬さんから。
「ダブルのブレザーは、ハードルが高いと考える方もいらっしゃるとは思いますが、オーダーで作った身体に合ったものでしたら、違和感なく着こなせると思います。コーディネートで悩んだら私にご相談いただくか、インスタグラムやネット検索をすればいろいろな着こなし方が見つけられますので、それを参考にしていただければダブルにも慣れてくると思います。それに女性の熱い視線に後押しされて、着用する機会もきっと増えてくるはずです」
Photograph & Text:Yoichi Onishi