週末の過ごし方
『SHERLOCK/シャーロック』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #24
2022.05.12
誕生から130年以上経ったいまでも愛されつづけている、英国作家アーサー・コナン・ドイルによる小説『シャーロック・ホームズ』。推理小説の頂点とも言われるこのシリーズは、映画、ドラマ、アニメなど数多く映像化されてきた。
イギリスBBC制作の『SHERLOCK』は、舞台を現代のイギリスに置き換え、持ち前の鋭い洞察力に加え、科学技術やインターネットも駆使して事件を解決してゆく。ホームズを演じたのは、MCUシリーズでのドクター・ストレンジ役が記憶に新しいベネディクト・カンバーバッチ。ワトソンを演じたのはドラマ『ファーゴ』シーズン1で名演を見せたマーティン・フリーマンだ。
エピソードはいずれも原作を基に作られているのだが、「現代」の採り入れ方が実にユニーク!
おなじみの「ワトソン君」は、本作では「ジョン」とファーストネームで。原作では事件に関する物語をワトソンが「小説」として書いていたが、本作ではジョンが「ブログ」で公開しファンを獲得している(実際にそのブログは存在している)。
ヘビースモーカーであり、コカインを常用していたホームズの描写は、ニコチンパッチを貼って禁煙しているという設定に。タバコを隠してる場所は原作と同じペルシャスリッパの中!と原作ファンにはうれしい演出が数多く登場。原作を知っていればより本作を楽しめるが、知らなくとも十分に楽しめる作品であることは間違いない。
軍医としてアフガン戦争に従軍していたジョンが戦傷し、帰還。トラウマを抱え、セラピーを受けるも悪夢を見つづける毎日。経済的にも苦しかったジョンは、友人の紹介で知り合ったシャーロックと同居することとなった。ジョンの医者としての知識が使えると思ったシャーロックの思いつきで、ジョンは事件に同行することに――。