カジュアルウェア
好感度を上げるスーツスタイルのポイントはネクタイとアクセサリー。
できるビジネスマンを目指すならこれ!
ファッショントレンドスナップ143
2022.06.07
「百貨店でスーツの売り上げがV字回復」「テーラードスーツが復活の兆し」といった話を最近よく耳にするようになりました。
これは、コロナ禍のなかで2年以上もの間、スーツの着用が減り、久々にスーツを着てみたらサイズが合わなかったとか、なんとなく古臭く見えたといった理由で、スーツの買い替え需要が高まっているから。
特に最近は、対面でないと決定できない重要案件の契約、重要な取引先との会食やミーティングなどのときには、キチッとしたスーツが欠かせないと再認識している人が急増。
いくら話題になったからといってもパジャマスーツで出勤はできないし、トレンドのビッグシルエットのスーツは、相手先や着ていく場所を選ぶのでいざというシーンでは着用を控えてしまいがち。そうした諸々の事情から、改めてテーラードのスーツのよさが見直されているのもうなずけます。
そこで今回は、クールビズに突入する時期でありながらも、あえてクラシックなスーツスタイルを深掘りしてみたいと思います。ご指南いただいたのは、リヴェラーノ & リヴェラーノ ジャパンの代表の横川誠人さん。
「ヨーロッパでは、ノーネクタイでジャケットもほとんど着ないという、日本的なクールビズの慣習はほとんどなく、ネクタイをして働いたほうが仕事にいい影響を及ぼすと考えている人や、ある一定の職種の人は真夏でもネクタイにスーツを愛用しており、伝統的な服装のルールやクラス社会でのマナーが、パンデミックで大きく変わることはあまりなかったようです。最近は日本の若い人たちのなかにも、クラシックなスーツスタイルを見直す傾向が出てきているように感じています」と横川さん。
確かに、横川さんを見ていると、スーツ&ネクタイは男の品格をアップし、できる男に見せる王道パターンだということがわかります。スーツのデザインは、トレンドを追ってはいませんが、サイズ感が完璧で上質なネイビーの生地と相まって、ラグジュアリーなオーラまで感じられますね。
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