接待と手土産

「天城軍鶏」の天城軍鶏セット
すべて実食!自慢の手土産 #91

2022.07.05

鶏の肉質には、育て方や環境が大きく作用するという。天城軍鶏の鶏舎は、強い風が吹き抜ける山あいにあり、すぐ横を狩野川が流れる。これが軍鶏にとっては最高の環境なのだ。風が鶏舎内の空気を清らかに保ち、澄んだ川の水を飲んで軍鶏が健康的に育つ。

餌には、天城の名産のワサビの葉や茎をはじめ、地元の米農家の飼料米、豆腐店の豆乳など、地産の素材を使う。ワサビには自然の殺菌作用があり、薬に頼らなくても病気になりにくい。また一般的に鶏にはトウモロコシを与えることが多いが、脂身が黄色くなってしまう。代わりに米や豆乳を与えることで、匂いがなく、真っ白な脂身になる。これが一流シェフにも好評なのだそうだ。

プロ、アマ問わず人気は増すばかりだが、「今のところ、数を大きく増やすことは考えていません。自分の目が行き届く範囲で、品質に責任を持って送り出したい」と話す。取材の際にも、「ぜひ実際に鶏を見てほしい。健康な鳥は本当にきれいですから、見ればわかりますよ」と、まるでわが子を自慢する親のようだ。天城の空気と水に恵まれ、ストレスフリーな環境で、愛情たっぷりに育てられた軍鶏が、おいしくないわけがない。

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天城軍鶏
静岡県伊豆市矢熊296
営業時間・定休日/オンラインショップのみ
価格/天城軍鶏生肉メス(大、ガラなし)」5184円など ※価格は税込み
https://amagi-shamo.jp/

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Edit & Text:Yuka Kumano

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