カジュアルウェア
カリスマカメラマンとアートバブル。
その2つがミックスされて誕生した激レアTシャツは、いまが買い!
ファッショントレンドスナップ150
2022.07.28
今年の5月にアメリカを代表する芸術家でありポップアートの旗手と称されたアンディー・ウォーホルの作品「マリリン」が約253億円で落札されたというニュースが話題になったかと思えば、2021年開催のアートフェア東京(アート売買の見本市)は、コロナ禍においても過去最高収益をあげたというように、このところアートがヒートアップしています。
ここだけ見ると投資家や富裕層向けの話に聞こえますが、今年の夏はその勢いに広がりが出てきています。なかでも、絵画や写真をプリントしたアートTシャツは注目株で、街やネット上で人気が急上昇中。
ユニクロに行けば、アンディー・ウォーホル、永井 博といったアーティストのTシャツがズラっと並んでいますし、ネットを検索していると80年代に販売されたカメラマンのブルース・ウェーバーの写真がプリントされたビンテージTシャツが30万円近い高値で取引されていたりと、この分野のTシャツがかなり盛り上がっていることが実感できます。
今回のジェントルマンは、今季話題のフォトTシャツでご登場。
足元はサンダルで全体はカジュアルな雰囲気ですが、フォトTシャツのインパクトのおかげで全体の雰囲気がユルクなりすぎず、ほどよいトレンド感が漂っています。ベースが黒なので、モードな感じもしつつ、写真が際立って見えるのもポイント。
「このTシャツは、80〜90年代にファッション誌VOGUEなどで活躍した写真家ブルース・ウェーバーが、モデルのケイト・モスを撮影したものです。ぞれぞれに描かれたグラフティは、今回のプロジェクトのためにブルース・ウェーバー氏が自ら描き下ろした価値のあるものです」とビオトープ東京のスタッフの橋本康博さんが解説。
ケイト・モスは、90年代にそれまでの長身でメリハリのあるボディラインや整った顔立ちのスーパーモデルとはまったく違うタイプのモデルとして注目されました。スレンダーで個性的な顔立ちは、当時としてはめずらしいジェンダーレスのモデルの先駆けでした。
そのモデルを撮影したのが、再ブレークしているブルース・ウェーバーなのですから、これはかなりのレアなTシャツと言っていいのではないかと思います。